■バンブーブレード01竹ぼうきと正義の味方s倉田英之c斉藤久d五十嵐達也g植田洋一

◇監督佐藤久、脚本倉田英之、チーフ演出五十嵐達也、
◆ROD、かみちゅガンソードなどのシリーズ構成と脚本をやった倉田英之さん脚本ということで見てみましたが・・・これは面白い。
(まだ新番あんまりこなしていないけれども)1話を見た限りの印象で言えば、今期の一押し。


◇女子剣道部が題材ということで聞いただけでは地味な印象だけど、あにはからんや、「人間としてダメな」剣道部顧問の先生のキャラクターの見せ方(持ち上げて落とす)、話への絡ませ方が、地に足がついている上に、ギャグとしての切れ味も鋭くて超ツボ。素晴らしい。
新入部員の男の子評。
「このヒトは・・・ダメだ。・・・ダメなオトナだなぁ・・・。生徒のことなにも考えず、自分のことばっかり。ホントにだめだなぁ・・・。なんていうか、ダメダメだな・・・・」


◇この顧問のパートだけでなく、全体を通して、丁寧にじっくりと演出する手つき、十分に計算された間と画面設計もポイントが高い。


◆これだけだと、ワタクシの特殊な嗜好じゃんかと思われるでしょうが、女生徒キャラの描写も変則的で充実しています。
ダメ顧問との掛け合いが癒されるピントのずれた女部長、ヒーロー好きな無敵の無口・無感情キャラ、不細工な男に彼女の思われているお姉さんなど。


◆さて、話は、3年生が受験で引退し、2年生はほとんど幽霊部員でひとり頑張っている女部長とやる気のないダメ顧問が、ダメ顧問の「ダメーな賭け」に勝つ為に、女子剣道部員狩りをする・・・・ってカンジかな。


◇入部をキッパリ断っていた無敵の無口キャラが、道場での弱いモノいじめを見かねて介入しようというところで以下次回になるのだけど、この辺りの話の盛り上げ方、次回への引きも上手い。


◆◆以下メモ◆◆
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・ダメ顧問のダメセリフ断章。
「なあ、キリノ。(・・・)オレ、ダメな先生だな。・・・自分のことしか考えてないよな。・・・でもさ、生きるって大変なんだよ。(・・・)・・おまえんち蛍光灯あまってない?」


「奢って貰おう・・・誉めて、酔わせて・・・これぜーんぶ、奢って貰おう・・・」


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「剣の達人なら全部なぎ払うはずです!」のシークエンスのべたべたなテンションが素晴らしい。教頭が飛んできたりとか。


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・卓球部が無くて泣きながら剣道部に入部した不細工な男の子に女部長。
「大丈夫、ラケットも竹刀も同じ木だから。・・木!」


・彼に彼女がいるという不条理をネタにしたあたりのギャグのテンションがヨカッタ。
「どんなのが来ると思う?・・正直オレは、存在すら危ういものと考えている。アイツの心が生み出した、アイツにしか見えないものかもしれんと。」(ダメ顧問)
「オレの考えでは、・・・美男美女のカップルは見ていてムカツク。逆は、もう見ていて悲しい。カップルはあわせて百点。・・つまり、30点の男には70点の女。10点の女には90点の男というのが!世の中のバランスにもいいと思うのだ!」(ダメ顧問)