■精霊の守り人26旅立ちs菅正太郎神山健治c石山タカ明d吉原正行g後藤隆幸近藤圭一

◇最終回。
◆チャグムは正統な後継者として宮廷に戻り、英雄に祭り上げられ、メデタシ、メデタシ・・・・という話。
せっかくのミカドによるバルサ暗殺指令(第23話)の伏線も、本話開始早々に回避しちゃうし、(個人的には)とてもガッカリしちゃった。


◇チャグムとミカドの接見で、ミカドは、バルサを引き立てようとするチャグムを叱責し、強情を見せてシュガに目配せしていたりしたので、Bパートをワクワクして見ていたのだけれども、演出的には「王族と平民の身分をわきまえよ」程度の意図だったみたいで、これもガッカリ。(・・・まあ、その。ワタシは悪趣味なのですよ。)


◆作り込まれた民衆の習俗と自然描写が最大の魅力で、ドラマは、堅実で端正なつくりだけれども、何か物足りない・・・・そんなシリーズだったと個人的には思った。
この回がまさに象徴。宮廷のしゃちほこばった様子が力を込めて描かれる一方で、シュガや暗殺集団の常識人ぶりが、実にもどかしかった。


◇そういった意味で、ミカドの非常識人、「王族らしい倫理」の発露に期待していたのだけれども。