■電脳コイル15駅向こうの少年s磯光雄荒木洋一松澤洋介c野村和也d安川勝g根津匡覧

◇1話遅れ。
◇これまで視野の外だった駅の向こう側の地域で、ヤサコが偶然会ったタケルという少年と、第10話で語られた幼少の朧な記憶を探索する話。
見覚えのある畑の道や、地蔵のいる路傍や神社の鳥居連なる階段とたどっていくが、夢か、現実か、それとも仮想の記憶なのか、結局、ヤサコには分からない。


物語的には、どうやら仮想の記憶、「古い空間」での体験ではないかと示唆されています。


◇ところで、散歩している「仮想ペットではない犬」を見て、ヤサコ
「あ、ナマ犬だわ。珍しい・・・」
そういう世界なんですね・・・・犬はどこにいったんだ。


◆◆以下メモ◆◆
==========================
・ヤサコの冒頭ナレーション
「駅向こうの子供達の噂では古い空間の、最も深い部分には危険なイリーガルが住んでいるそうです。」


==========================
・ヤサコと一緒に彼女の記憶をたどる中で、彼女の記憶は古い空間での事ではないかと言い出すタケル。
「古い空間にもいろんなバージョンがあるんだ。中には現実セカイとのデータに時差があってホントはとっくに無くなったものが見えたりする。」


「イマーゴが使えるといいんだけどな。(・・・)古い空間を見つけるメガネの超能力なんだ。都市伝説だけどね。メガネをかけると不思議な声や感覚を感じ取って・・・」


==========================
・大黒市の行為についての問題提起。
「大黒市は何であんなに古い空間を消そうとするんだろ。」(ヤサコ)
「古い空間にはいろんな噂があるから。・・電脳ナビを誤作動させたり、去年は子供もそれで死んだって。・・・それにしても、あんなに一度に見たのは初めてだ。(・・・)本格的に古い空間をつぶしに来たのかも知れない。早く見つけないと、今日にも消されてしまうかも。」(タケル)


==========================
・自分の記憶をたどる中で出てきた黒い影の記憶。
「あの人と別れた後、私は帰り道が分からなくなって何かと会った。あれは・・・今から思えば、イリーガルだわ。」
「何かを探してた・・・何かを探して、私と同じ迷子になってた。」
「タケルくんの言うとおりだわ。・・あのイリーガルのいた場所も、あの階段鳥居も、古い空間だわ。・・・あそこで何が起こったの。」


==========================
・ヤサコは、自分がイマーゴの能力を持っているかも知れないと述べる。
「さっきの話、イマーゴの。・・・多分私、それかもしれない。」
「今までも何度かあったの。ひそひそ言う声が聞こえて・・・」


==========================
・黒い影の言葉の記憶
「4423を探している・・・」


==========================
・ヤサコが立ち入ろうとした瞬間にキューちゃんに消された古い空間は、バージョン5.19だった。古い空間についてタケルが語る。
「古い空間にいろんなバージョンがあるって話ししたよね。(・・・)5.20以上のバージョンは霧が出るくらいなんだけど、それ以下のバージョンはヤバイらしいんだ。」


「あくまで都市伝説の話なんだけど、あんまり深いところまで行くと戻ってこれなくなるって。(・・・)生身の体と電脳の体がずれて、やがて魂ごとあっちに連れて行かれてしまうんだって。」


「(・・・)もし君が本当に古い空間を見つけられるんなら、ひとつ教えておいて上げる。これも都市伝説なんだけど、ヤバイ空間で絶対に守らなければならないルールがある。(・・・)新しい空間に戻るまで、絶対にメガネを外さないこと。もし電脳の体がずれた時に外すと(・・・)・・・二度と戻れなくなるって。」


「(・・・)都市伝説ではそのまま意識不明になっちゃった子とか、死んだ子もいるって。」


==========================
・金沢の級友マユミちゃんが北海道に引っ越すことを、昔の担任が知らせてきたという挿話。連絡番号がヤサコの手元に。


==========================
・素直に見えたタケルくんは実は、ハラケンが知りたい真相にかなり肉迫している立場らしい。
・誰かと電話しているけど、イサコの残した魔法陣も使っているし、相手はイサコなんじゃないでしょーか。
「うん・・・あの空間にもなかったんだ。・・・それより、偶然面白い子と知り合ったんだ。うん・・イマーゴの子供だと思う。あの、カンナって子と同じに。」