■電脳コイル14いきものの記録s磯光雄c安川勝d高橋和也g井上俊之

◇2話遅れ。
◇全ての映像を電脳ペットのミゼットが記録していたという前提で語られる、姉フミエに虐待される弟アキラの歪んだ視点からの総集編。


◇だけかと思ってみていたら、Bパート最後にイリーガルの正体とカンナの事故について、物語セカイの枠組みに関わると予想される言及がありました。
「自由研究は嘘だろう。・・・会いたいんだろう。・・・君が探しているのはイリーガルではなく、その方法。自由研究のフリをして。(・・・)だが、ほどほどにしておきなさい。余り深入りすると、君も彼女と同じようなことになる。アシハラカンナのように。」

「君は電脳コイルという言葉をしっているか?(・・・)知らないなら四年前の出来事をしらべてみるといい。」


◆◆以下メモ◆◆
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・恒例の冒頭ナレーション。今回は内容を反映してアキラ。
「業界の噂によるとミゼットシリーズが発売禁止になったのは、隠し撮りや、盗み聞きに悪用出来るからだそうです。


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・Bパート最後。黄昏の横断歩道で邂逅したお兄さんと会話するハラケン。
「この街で起きた出来事を色々調べているだけなんだ。個人的にね。」
「さっき言っていた、メガネの子供の事故、どう思いますか。」(ハラケン)
「君のレポートにもあるけど、一番有力な説は、電脳ナビが誤動作したというものだね。・・・何らかの作用で。」


・イリーガルの正体について。
「その、何らかの・・・というのは、もしかして。」(ハラケン)
「イリーガル。(・・・)確かに、電脳ナビの事後現場では良く黒い影が目撃されているが、イリーガル自体が正体不明な今、事故との関係も都市伝説の域を出ない。
・・・ただ、これは僕の仮説なんだが、もし、イリーガルが自然発生した電脳生物だとしたら、こう考えられないだろうか。
・・住処を追われ絶滅の危機に瀕している生きものだと。・・あるものはペットや電脳機器の中に逃げ込み、あるものは無害化して新しい空間と共存の道を計り、自分たちが帰ることの出来る場所、安住の地を探しているのかも知れない。
・・だが、もしその仮説が正しいとしても、それは今起こりつつあることのほんの一部に過ぎない。・・いまこの街で起こっている何かのね。」


・お兄さんは、この物語セカイのツクリについて語っている気がした。
「どういう・・意味ですか。」(ハラケン)
「僕の仮説では、事故そのものは単なる偶然だったんじゃないか。真相は別のところに隠されているんじゃないかと思うんだ。・・・実は君もうすうすわかり初めて居るんじゃないか。
・・・僕は君のことが気に入った。だから君の為にひとつ忠告をしておこう。・・・・これ以上深入りするな。
・・・余り深みにはいると自分の意志で戻れなくなってしまう。・・・君の友達のように。」


「自由研究は嘘だろう。・・・会いたいんだろう。・・・君が探しているのはイリーガルではなく、その方法。自由研究のフリをして。(・・・)だが、ほどほどにしておきなさい。余り深入りすると、君も彼女と同じようなことになる。アシハラカンナのように。」

「君は電脳コイルという言葉をしっているか?(・・・)知らないなら四年前の出来事をしらべてみるといい。」


・お兄さんの正体は一体。
「あなたは一体なにものなんだ。」(ハラケン)
「君たちの安全を守るモノだ。・・僕の忠告を軽んじない方がいい。」


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・一方、モニタの前で呟くイサコ。イサコのお兄ちゃんもカンナと同じポジションにいるのかも。って思った。
「もうすぐよ、もうすぐ会えるわ・・・お兄ちゃん。」