■DARKER THAN BLACK -黒の契約者-22粛正の街は涙に濡れて…(後編)s菅正太郎c岡村天斎d山本秀世g石井百合子

◆全ての「契約者」をこの世から消すという「組織」の目的が明らかにされたけど、そもそも「契約者」という(22話を経てもなお)極めて分かりにくく中途半端で複雑な存在(これは貶しているのではなく、私の中では「オリジナリティ」と同義)についての腑に落ちる世界設定(存在そのもの、存在理由、起源など・・・)が明示されて語られていないので、どーも宙づり感が強くて居心地が悪い。


◇10人以上の契約者とその情動と末路を見てきたのに、あたしゃボンクラですねえ。本当は、点描される物語群から、この世界についての印象を固めて行かなくちゃならない。こういう挑戦的な作りの作品だけに、尚更読み取りたいのだけど・・・。


◇ついで言うと、「人類という種」に脅威をもたらす「「契約者」という種」というモチーフは、(私の記憶では)第16話で目立っていた程度なので、これも座り心地が悪い感じに拍車をかけている気がシマシタ。


◆ところで、アンバーが段々幼くなっているのを、作画の個性のせいかとばかり思っていたら、(ノーベンバー11も会うたびに若返ると皮肉を言っているし)、どーも力を使った対価が若くなるってことなのかしら。


だけど、今までの「対価」って心理的な脅迫観念だとばかりおもっていたものだから、すごく違和感がある。これもワタシの読み間違いか・・・


◆◆以下メモ◆◆
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・冒頭、猫(マオ)がハードボイルドなカンジで契約者の性質について語った後、たどり着いた最善の策というのがオカシカッタ。この回は、ネコちゃんが(中身は別にして)カワイイ。
「契約者は合理的に物事を考えると言われている。それはいついかなる状況に置いても努めて冷静に最善の答えを導き出すことを示している。・・・恐れを知らないから?そうじゃない。契約者だってちゃんとびびって居る。感情的にならないだけだ。(・・・)」


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・アンバーに促されて、「組織」の目的、やって来たことを、ノーベンバー11やマオに語るシュレーダー博士
「ワタシの研究は極めて単純だ。成功すれば契約者はみーんなこの星から消える。」(シュレーダー博士)


「(・・・)南米の時は失敗したがね。」(シュレーダー博士)
「ヘブンズゲートを消失させたのは・・・あんたか?」(マオ)
「(・・・)我々が消したワケではないし、正確には消失したんじゃない。我々の計画が実行される直前に奇妙な発光現象があって、その直後、南米のヘブンズゲートの周囲1500キロはあらゆる物理的アプローチを一切拒絶する不可侵領域になっちゃったんだよ。・・そこから漏れ出すランセルノプト反応、ベータガルヒンゲ波、対をなすヘルズゲートなどの状態から、ヘブンズゲートは未だ存在していると推測されるが、我々には、手も足も出ない。(・・・)(計画が失敗したのは)私の知らない「何か」があそこであったはずなんだ。」(シュレーダー博士)


・ついで、EPRの目的について語るアンバー
「で、その「何か」を東京でも引き起こすつもりなのか?」(ノーベンバー11)
「じゃないと、あたし達、今度は本当に消えることになるから。」(アンバー)


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・行方不明のノーベンバー11の探索を手伝うキリハラ課長。何故手伝うのかと問われて。
「私はただ、理由が知りたいだけです。彼が何故、あんな事をいったのか。<ここから先は敵も味方もない。自分の直感を信じろ>と。」
・前回ノーベンバー11がキリハラ課長に述べていたセリフが重要だったみたい。


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シュレーダー博士により、パンドラは、「流星のカケラ」に変わるモノを手に入れている模様。なので、シュレーダー博士は用済みだとエリック西島さんが述べています。


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・アンバーに徹底的な憎悪を向ける黒(ヘイ)
「お前の目的は何だ。これ以上オレから何を奪うつもりだ。」(ヘイ)
「詳しいことは、仲間の猫ちゃんに聞いて。全部伝えたから。」(アンバー)


・ヘイがアンバーのアタマを掴んで殺そうとすると、アンバーの所持する(おそらく)「流星のカケラ」が反応して周囲に青い発光現象を起こす。
シュレーダー博士は、これを見て「分かったぞ。南米があんな事になった原因が。仮面の契約者だ。あの男の力のせいだったんだよ。」と言っているけれども、ヘイの力か、またはアンバーの力が「流星のカケラ」と反応して起きた現象みたい。



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・ノーベンバー11は・・・
「そうか。博士は全て彼らに話したか。確かに君の言うように、計画を次の大黒斑周期まで延期するのは危険なようだ。分かっている。あの男の処分は彼が手を打ってくれた・・・」(MI6の上司)