■精霊の守り人14結び目s菅正太郎神山健治c&d増井壮一g丸山宏一

◇7話遅れぐらい?
◆「建国正史」の嘘に、期せずして同時にたどり着くトロガイ師と宮廷の星読み師シュガの話。


◇トロガイ師は、インディジョーンズ並みの洞穴逃走劇で命からがら逃げまどう。(いや、その、なんとゆーか、アトラクション感覚の洞窟逃走はちょっと・・・・と思った。)追うのは火の民。
ナユグ世界とサグ世界の「結び目」で水の民より得た(チャグム王子に宿っているニュンガロイムの卵とチャグムの運命についての)情報を、現実(サグ)の世界に持ち帰られるのを、火の民は恐れている模様。


◇一方、シュガは、聖導師様より教えて貰った、神話の聖導師ナナイが残したと言われる地下空間に眠る膨大な石碑を解読する中で、同じ結論にたどり着く。
しかし、シュガは、聖導師に地下空間に閉じこめられてしまいました・・・・で次回。


◆◆以下メモ◆◆
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・トロガイ師が水の民から聞き出したこと。
「そいつは確かなんだろうね。ニュンガロイムは、ナユグとサグ双方にクモをはり(?)水を生み出す精霊だというのは。」
「なるほどな。卵を水妖と勘違いして退治せずによかったわい。」
「となると、ヨゴで語られている悪しき水妖を退治したという言い伝えは、いやむしろ建国正史自体がそもそも間違っていたということか?」


・精霊の守人には確実な死が訪れると述べる半漁人、いやちがった、水の妖精。
「ラルンガ?そいつから卵を守る為に死ななければならないというのか。そのラルンガってのはなんだ?(・・・)・・・卵食い?」


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・シュガが語る建国神話のさわり。
「荒れ狂う大海原を越え、緑なすナヨの地に降臨せし聖祖トルガルは、100年に一度現れ渇きをもたらす水の魔物を倒してくれと、その地に住まう民ヤクーに頼まれた。」
「そこでトルガルは、大聖導師ナナイと8人の武人と共に、青霧山脈の奥地へと分け入った。」
「うっそうと霧にけぶる木立の奥、こんこんと涌く泉の傍らに一人の幼子が座っていた。」
「幼子は泉を指してトルガルに言った。<我を崇めよ。我はこの地の水を司るモノ。もし我を崇めるならば、そなたらの地に豊かな実りをもたらしてやろう>と。」
「しかし、トルガルは魔物のコトバには惑わされなかった。彼がセイシンの剣をすらりと抜き放つと、幼子は忽ちにしてぬらぬらとした水妖に変化して襲いかかってきた。」
「トルガルと8人の武人は三日三晩水妖と戦い続け、遂にそのクビを切り落とし、その胴から吹き出した青い血を泉に流した。」
「途端に天を割って稲妻が走り、泉を割った。青い光が泉に満ち、清らかな雨となって地を満たした。」
「この地に水の恵みを取り戻したトルガルは、天の加護を受けた天使としてミカドを名乗り、シンヨウヨゴ王国を興したのであった・・・」