■精霊の守り人13人でなく虎でなくs岡田俊平神山健治c&d橘正紀g石川健介中村悟後藤隆幸下村一飯島弘也近藤圭一

◆前回の夏至祭りで、チャグムと一緒にいるのを、かっての仇敵に見られていたバルサバルサを倒さねば、修行は一歩も前に進めぬと思いつめている仇敵ガルボは、バルサに勝負を挑む。
不殺の誓いを立てているバルサに、ガルボは、勝負に応じるまで街道を朝一番に通る旅人を殺していくと宣言するのだった・・・・


◇「言い訳せず、朝一番の旅人を黙って守り続けるバルサ」という燃える展開。但し、守られる初老の女先生が説教くさくていけない。タイトル通り、中島敦山月記みたいな説教するんだもの。


◇しかし、剣豪対決といったおもむきの槍使い同士の一騎打ちが、鬼気迫る表情や動きの作画で見応えがありました。


◆ラスト、不殺の誓いを破ってガルボを斬ったかに見えたバルサ。しかし、彼は記憶と因縁を失い、ただの惨めな男としての姿をさらす。


◇これって、第8話の刀鍛冶の師匠が言っていたように、人間を斬るのではなく、業を斬る境地にバルサが達しているということなのかしら。
但し、バルサ自身は意識化していない模様。