■精霊の守り人11花酒をタンダにs檜垣亮神山健治c&d河野利幸g近藤圭一

◇10話遅れぐらい?
◆世話焼きばーさんが、頼まれ屋トーヤの妹分のサヤを騙して結婚を世話。表面は同意しても心底結婚が嫌だったサヤがヒステリーで幽体離脱を起こす話?


◇世話焼き婆さんが、兄役であるトーヤに相談しようとして食事を振る舞うシーンの、トーヤの意地汚く粗忽な食事仕草の描写が素晴らしかった。
せっかくの出来なので、ここは、これをネタに世話焼き婆さんがネチネチ嫌みを言ったりして、トーヤを自己否定に向かわせる定型メロドラマ展開が欲しかったかも。


◆さて、Bパートでは、幽体離脱したサヤを、タンダが「魂夜這い」の術で自分も幽体離脱して助けに向かうのだが・・・・(「魂夜這い」って名称に釈然としないものが。)


◇しかし、現実とうつつの狭間に浮かぶタンダが、この物語世界のもうひとつの現実の幻想世界(ナユグ)を目撃するくだりは、燃えた。
狭い部屋から、突如世界が開いて、小山ほどもある異形の生物や、荒々しい気流と険しい地形が現出する様。
両方の世界を行き来する蝶という小道具も効いていました。


◇やっぱり階層性ある世界設定がなくっちゃ。第4話の半魚人とか、異世界に関する、こういうチラリズムも素晴らしい。次第に、世界の仕組みが明かされていく展開になるといいな。


◆◆以下メモ◆◆
===================================
・サグは、物語の現実世界。ナユグは・・・
「いま、オレはまさに、ナユグとサグの間にいるのか。」


===================================
・ニュンガロイムの卵は、サグとナユグの両方の世界にまたがって存在しているそうです。


===================================
・ナユグを垣間見て帰還したタンダが語る。
「今日は2つ月か。・・そういえば、あれってさ、ナユグの太陽だったよ。満月の夜はサグとナユグが引き合うっていう言い伝え、・・たぶん本当だ。」(タンダ)