■精霊の守り人09渇きのシュガs岡田俊平神山健治c橘正紀dながはまのりひこg中村悟

◇12話遅れぐらい?
◆チャグム王子殺害に心を痛める星読み博士のシュガの、ド真面目さと真面目さゆえの視野狭窄、いってしまえば、うっとおしさを味わう回。


◇「物静かで、真面目で、倫理的で、自分の筋を通すイケメン」という好青年キャラクターが表現されているとは思うのだけど、そこはかとなく粘着気質がにじみ出ている気が致しマシタ。


◆加えて、夕暮れの川辺で偶然邂逅したタンダと比べての彼の世間知らずさが表現されております。アタマでっかちに星の配置を見る机上の人 シュガと、地に這いつくばって民間伝承に通じているタンダ。


◇(網羅的でなく思いつきのように)テキトーな人に話かけて作物の様子を聞いたり、(判断するポイントも分からずに闇雲に)川辺をじぃっーと見て、「渇きの相」が現れているかを探る様は、なんというか、結構な浮力があったような。(熱心なのは分かるが)世間知らずさ全開で、カワイイ気がしちゃった。


◆また、この回は、チャグム王子が子供らしく可愛らしく描かれてマシタ。
第一王子の回想の中で鳥に石を投げて遊ぶ様や、水辺の水車小屋に居着いた彼が近所の悪ガキに恐る恐る仲間に入れて貰おうと窺う様などが、リキ入った仕草作画で、非常に良かった。


◆◆以下メモ◆◆
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・王宮のヒトビトは、「星読み」で「渇きの相」が今も出ていても、チャグム王子が生きているということに、決して思い至りません。(チャグム王子の母親だけは、心理的安定を保つ為に生きていると思っているけど)


・どーにも不自然で気になる。とりあえず、(谷底に落ちていったのを目撃しただけなのに)谷底に落ちたチャグムの死亡を王宮で証言したヒトは、よっぽどデティールの豊かな脚色エピソードを報告したんだと、脳内補完しておこうかな。
・あっ・・・報告したのは、ダメ暗殺集団(いつの間にかワタシの脳内ではそーなっている)のお頭と手下のヒトか・・・・


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・ミカドが「渇きの相」を和らげる為、チャグム王子の遺品を集めて焼いているのを、第一王子は、自分が実施すると進言。しかし、実は焼くフリをして遺品の保護に努めていると、シュガに語るのでした。