■精霊の守り人07チャグムの決意s檜垣亮神山健治c増井壮一d佐山聖子g熊谷哲矢

◇チャグム王子死亡説に涙する宮廷のヒトビト。
ミカドはミカドにしか許されていない彫像をつくるといいだし、第一王子は虚空を見つめ、暗殺集団の王子萌え兵士は空を仰ぐ。星読み博士のシュガは自分の無力さにうちひしがれて泣き濡れてずるずる歩くのだけど・・・・・死体確認という初歩を何故行わない!というのが、すごく気になって。


思えば、谷底の死体の元に駆け寄ろうとした暗殺部隊のお頭をひっしと諫める部下という前回の演出が、人跡未踏の険しい地形なので・・・というエクスキューズだったんだなあ。


◇さて、それは置いておいて、この回は、今まで不自由なく生きてきたチャグム王子の、お金無しに世の中を生きていけないという冷徹な事実の発見という、子供らしいパラダイムシフトがなかなか可愛く描けていたのではないでしょうか。
「でも・・・生きていく為には、金がかかるのだろう?」(チャグム)
「安心おし。そんなこと、お前は一切考えなくたっていいんだから。」(バルサ


◆◆以下メモ◆◆
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・「まさか敵の目前に潜んでいるとは思うまい」という昇華装置が仕組まれているけど、「青い手」一派の一件で下っ端にも結構痛い目に会わされた人間がいると描かれていたんだから、やっぱ街中に潜むのは拙いんじゃ・・・・


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・チャグムの葬式を執り行った野外の儀式の空間の壁にほられた彫像は、代々のミカドみたい。
「末代までその遺影を残すことを許されたるは、ミカドの地位についたもののみであることは重々承知の上だ。・・愚かな父親とそしられようとも構わん。だが、チャグムの死によってこの国は水妖から守られたのだ。その尊い犠牲、末代まで伝えずして何を伝える・・・」(ミカド)