■スカルマン06死神たちの宴s出渕裕c&d寺東克己g柴田淳

◆いままで主人公達が事件の周辺をうろついているだけで、イマイチ物語との結合感が無かったのが、主人公達が事件の渦中に突入し、しかも関係者の悪役ぶりが露呈し、スカルマンがキリコの知り合いみたいだと来ると俄然、輪郭がハッキリして盛り上がって来ます。


◇特に、バーンとスカルマンがバイクに乗って登場し、主人公達と絡んで日下市長を殺害するくだりは、いままで謎めかして出し惜しみしてきただけに、なんかすっきりしましたよ。
スカルマンの「復讐してまわる殺人者」というアンチヒーローな立ち位置にようやく合点がいきました。遅いか。


◆さて、この回の興味は日下市長を殺すようにスカルマンに指示したのは誰か。
そもそもスカルマン一人の判断なのかもしれないし、大伴市悪役会議での日下市長のチキンぶりを見限った黒潮豪蔵のような気もするし、いいや、黒潮豪蔵はスカルマンに狙われる勢力にいるのだからまた別の勢力のような気もする。
そういえば、悪役会議を盗聴していた神代秘書も怪しいとか、いろいろ可能性があります。


スカルマンについては、少なくともキリコの幼少の知り合いで、百鈴会の用心棒みたいなポジションの人間だというのは確定。


◆あと、今回も現れた「ハヤトを庇う黒潮豪蔵」という構図が、実は、豪蔵の息子だという神代秘書の言うように贖罪だとしたら、今後の展開のポイントになりそう。


◆◆以下メモ◆◆
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・宇佐神主任が、主人公ハヤトに託した音声テープ。
「小さきものよ。神の声を聞け。そして心せよ。汝奢る無かれ。」


・神代秘書のところに来たテープの解読の様子を見ると、人間が聞き取れない音波が記録されている様子。
・Bパート終盤で、黒潮豪蔵が「例の音楽、すぐにでも現場で使えるようにしておきなさい。」と言っているのが、このテープの事のような気がしました。



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・大伴市の悪役会議。盗聴する神代秘書。
・共謀して神楽辰雄を葬り去ったのでしょうか。
「やはり生きていたんだよ。奴は・・・神楽辰雄は実は生きていて、我々に復讐しようとしているんだ。」(日下市長)
「まあ、まあ、草加さん。神楽辰雄は確かに死んだんだ。奴のオヤジと一緒にね。そりゃあ、わしがいっちばん良く知っておる。」(埴輪署長)


「しかし、・・・何故、今になって?」(?)
「・・・見せしめだよ。父親の研究を横取りしたものへの見せしめの為にやったんだ。」(日下市長)


・ハニワ署長を揶揄する二人。
「だとしたら、奴が真っ先に狙うのは直接手を下した人間でしょうな。」(?)
「鬼憲兵と恐れられた御仁も、亡霊相手だと勝手がちがうのか。」(?)


・「あとは、ブレインギアがどう動くか。」(?)
「BGか・・・何しろ(・・聞き取れず)は、表向き彼らとの共同開発ですから。」(?)
「なんにしても奴ら厄介だよ。」(?)
「そうだよ、彼らに逆らうのは得策ではない。」(?)
「遠からず、ブレインギアは介入してくるだろうね。・・・が、案ずることはない。我々と彼らとの関係は良好だ。」(黒潮豪蔵)
「しかし、黒潮さん。今回の騒動がきっかけで、ガクゴウ(?)の件が世間に露見しないとも限らない。」(?)



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・テレビで会見するハニワ署長を見て、「クソ野郎が!」と吐き捨てる立木のじーさん。

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・日下市長殺害の現場に居合わせるが、黒潮豪蔵の手配で解放されらハヤトと対話するもみあげ刑事。
「おめえさんのこと、少し調べさせて貰ったぜい。」(もみあげ刑事)
「親父さん。大伴製薬に入社する前は神楽製薬の社員だったんだってなあ。神楽といやあ、この街の基礎を築いた企業だ。」(もみあげ刑事)
・ハヤトは、養子だったこともあって、この事実を知らなかったと言っている。


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・大伴製薬の黒潮豪蔵会長と神代秘書の対話。
「何故あの男にそれほど便宜を図られるのですか。」(神代秘書)
御子神はつかえるよ。黙っていても怪人の調査をしてくれる。便利な男だ。」(黒潮豪蔵)
「奴を庇った本当の理由は、贖罪なんじゃありませんか。お父さん。」(神代秘書)
「会社で、その呼び方をやめなさい。」(黒潮豪蔵)
「・・・はい」(神代秘書)


「ところで、最近軍の跳ねっ返りと良く会っているそうだね。私達は商売人だ。軍人さんの火遊びに付き合う必要はないよ。」(黒潮豪蔵)
「・・はい。会長。」(神代秘書)
「例の音楽、すぐにでも現場で仕えるようにしておきなさい。」(黒潮豪蔵)


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・立木のじーさんの百鈴会についてのレポート。
「百鈴会は、神楽村の土着信仰を礎として起こされた宗教であり、その創始者はバンバ・ソウキチと名乗る人物である。ソウキチの経歴については不明な点が多いが、調査の結果、神楽製薬社長、神楽タツユキの別名である可能性が極めて高い。」
「本尊は、教団発祥の地である神楽湖に浮かぶ社殿に安置されている。」
「現在、理事長として教団を取り仕切っているのは、かつて、タツユキの妻であり、現、黒潮豪蔵夫人、サラである。」
「そして、巫女として教団の教祖を務めるのは・・・(黒潮豪蔵の娘のマヤ)」