■DARKER THAN BLACK -黒の契約者-17掃きだめでラブソングを歌う…(前編)s砂山蔵澄c大原実d安斎剛文g宇佐見皓一永井達郎

◆非常に分かり易いヤクザの三下が主人公のエピソード。
◇彼は、強いアニキに憧れて突っ張って生きているが、実は底抜けにヒトがいい。ある時、ヒトの道に外れたアニキの所行に惑い、反射的にアニキの意向を無視した行動を取ってしまうが・・・・・・・とゆー、いつかどこかで何回も聞いて見てきたような話。


◇シンプルなエピソードだけに、後編の、きっと感動的なヤセガマンと強情の物語を予想してしまったりするけど、感情の動きが微細で捻くれていて分かりにくい話が続くだけに、こういうのもいいですね。


◇ところで、リーさんモードの黒(ヘイ)の隠れた強さに惚れ込んで、女の子と一緒に逃げて頼ってくるところは、不覚にもナルホドと思ってしまった。強引な人間関係の圧縮だけど、こうするしかないのか。


◆あと、個人的には、ヘイの住むボロアパートの多国籍環境を、(日本人の声優に外人っぽく演じさせたり)お手軽に、楽観的なコスモポリタンっぽく描く人情パートが、どーにもイヤな感じがしちゃった。
前から思っているのだけど、このボロアパートのくだりは、下宿屋のおばさんともども、この物語世界では違和感を募らせるだけなんじゃ・・・・


◆◆以下メモ◆◆
======================
・警視庁に届いたイブニング・プリムローズの犯行声明文。
「連続爆破事件の犯行声明文だ。・・契約者の存在を公にすること、人権尊重、権利の拡大を求めている。」(ミサキさんの上司)


「このテロ集団の首謀者は、元MI6工作員、フェブラリー。メシエコードUB001。・・・彼女は五年前のあのとき、ヘブンズゲートの戦場にいた。


======================
・前回の話を受けて、ホァンが上司と情報交換。例の如く公園で目立っています・・・
「少なくとも、昔のスケに会いに行くって面じゃなかった。」(黄(ホァン))
「敵討ちにでも行きそうに見えたか?上の連中は、焼けぼっくいに火がつくんじゃないかと疑っていたようだが・・・杞憂だったな。・・・しばらく様子を見るか。」(ホァンの上司)


「あの二人の間になにがあったんだ?」(ホァン)
「(・・・)仕方ないな、少しだけ教えておくか。・・・裏切られたのさ、あの女に。そして、ヘイのチームは南米で全滅した。」(ホァンの上司)



======================
・Bパート冒頭のヤクザ事務所。揉める部下を仲裁する組長の背後にかかる「任侠一筋80年」の額に爆笑(ヘイが牛丼屋で暴食するだけに)。ヤクザの抗争が、割り切った背景道具だと良く分かる。いい具合に力を抜いている様が伺える?