■DARKER THAN BLACK -黒の契約者-15裏切りの記憶は、琥珀色の微笑み…(前編)s野村祐一c五十嵐卓哉d鳥羽聡g小森秀人樋口聡美

◇1話遅れ。
◇黒(ヘイ)の組織が確保していたゲート物質「流星のカケラ」が何者かに盗まれた。その行方を追うヘイは、イギリスMI6のエージェント、ノーベンバー11から、かっての仲間、アンバーの名前を聞く・・・


◇アンバーが、壁の向こう側をめぐって東京を暗躍する各国スパイ組織を混乱に陥れる後半は、(アンバーの動きを描かず)各組織の事務所が爆破される状況だけを淡々と配置していて、ざわざわした「何かが動き出す」カンジが出ていて、非常に良かったのではないでしょうか。


しかし、MI6とか、CIAとか、中国国家保安部とか、スパイ合戦みたいな構図に、いまどき?感を感じてしまうのは、私の本能として、どうも避けられないようで・・・・


◇ところで、数話前からセリフ無しでちらり、ちらり、と登場させていた、アンバーさん。これまで、これほど大切にされたゲストキャラクターはないので、中盤にきて、彼女を中心に話がおおきく動くのかしら。


◆◆以下メモ◆◆
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・MI6の裏切り者、フェブラリーことアンバーについて語る、ノーベンバー11の上司。
「フェブラリーか・・・5年間も消息をつかめなかった彼女が、わざわざ向こうから現れてくれるとは。」
「彼女が二重スパイとして我々から奪い、例の組織に持ち帰ったゲートの情報については、今更、どうにも出来ん。・・・そのおかげで、我々、U.K.が契約者に関する研究のアドバンテージを失ったこともまたしかり。」
「しかし、・・・何故この時期に?訪れる大黒斑周期と奴の出現・・・・繋がると思うか?」


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国立天文台の石崎主任が、大黒斑について解説。
「数年に一度、チューリッヒ分類最大クラスの黒点が、太陽表層の一カ所に集中して現れるの。・・・まるで大きな目玉。(・・・)ゲートが現れる前には観測出来なかった現象だから・・・この時期は天文台中がぴりぴりする。」
「因果関係の特定出来る事象はないし、正直、未知数。・・ただ、気になることが一つだけ。・・・五年前のこの大黒斑周期に、南米のゲートは消失した。」


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・12話で確保した「流星のカケラ」が奪われたことを語る黄(ホァン)。物語的に重要な要素なのに、会話で仄めかされるだけでした。
「・・・保管してあった流星のカケラが見つからない。それこそカケラすら。」(黄(ホァン))
「どこの仕業だ?」(ヘイ)
「MI6の人間が足跡を残している。・・・ハボックの案件で接触してきたエージェントの一人だ。・・・取り戻してこい」(ホアン)


「なぜMI6が・・・」(ヘイ)
「PANDORAに国境は存在しない。・・・言い換えれば加盟国すべての思惑が入り乱れる坩堝ってわけだ。・・・「流星のカケラ」を奪い取った情報が、イギリスに渡っていたっておかしくねえ。」(ホアン)


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・「流星のカケラ」は、MI6ではなく、アンバーの勢力が奪い取ったと語られています。
「流星のカケラは手に入った。・・・次はこの街を混沌と憎悪で満たす。・・・始めるぞ。」(アンバーの上司)
「アンバーはどこにいったの?」(オッドアイの子供、マキ)
「最後のカギを探しに出かけた。」(アンバーの上司)
「(・・・)もしかして、誰かに会いに行っているの?」(マキ)


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・アンバーが暗躍するのに呼応するように、国立天文台では異変が。
「私が星見様の言葉を聞いたのはこれが二度目。1度目は五年前の大黒斑周期の時。(・・・)そう、南米の一部が、世界地図から消えたときだ。」(石崎主任)


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・5年前の南米消失時に、なんらかの共同作戦に従事していたアンバーについての、ヘイの回想が挿入。
「逃げようか・・・あなたと、パイと私と三人で。」(アンバー)
「・・・・どこへ?」(ヘイ)


・同じ回想で、ヘイは、冒頭オッドアイの子供マキが大切にしていたのと同じ、羽根飾りのお守りをアンバーから貰う。
「あなたの笑顔をずっと守ってくれますように。」(アンバー)