■DARKER THAN BLACK -黒の契約者-09純白のドレスは、少女の夢と血に染まる…(前編)s砂山蔵澄cこでらかつゆきd安斎剛文g小平佳幸
◇香港系マフィアの幹部が、次々と謎の<契約者>に殺されていく。
偶然、高校時代の同級生だったマフィアの首領の娘アリスに出会った霧原刑事課長は、立場は別れても当時の友情そのままを示す彼女の誕生パーティに招かれる。霧原女史は、そのパーティで進行するマフィアを揺るがす事態に巻き込まれていく・・・・という話。
◇マフィアの内部抗争を近景に、マフィアの娘に物怖じしない謹厳実直な桐原女史の高校時代の「委員長ぶり」(実際の委員長ではないのですが)を遠景に展開されるこの回は、なんといっても、桐原女史の高校時代のエピソードがポイント。
一本筋の通った「不自然で不器用な真面目さ」に、マフィアの娘を敬して遠ざける周囲にうんざりしていたアリスさんが惹かれて友情を暖めたというのは、ものすごく良くある話だけども、それだけに一定の魅力がありますね。
後は、この回ラストで露頭した友情の変質や、関係性の変化を如何に上手く描いていくか。警察庁の警備局長である父親から示唆された、霧原女史の現場を離れる出世の話もからんで、後編に期待。
◆ところで、実は上の記述は、すこーし取り繕っています。ホンネを白状すると、この回は、アリスにメガネを取られ、お団子状に髪を結って、赤いチャイナドレスを無理矢理着せられた霧原課長が最大の見どころでしょう。
◇中でも、事件の渦中の組織のパーティに登場するマフィア幹部達を、立場上じっくりと拝みたいのに、「メガネが無い為によく見えない」。
本編中3度ぐらい登場するこのシークエンスが素晴らしくイイ!目を細めて眉間にシワを寄せて遠くを見ようとする様に、無闇にツボを突かれてしまったのでした・・・・・ダメだ。
◆◆以下メモ◆◆
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・マフィアの支配するホテルにある中華料理店での、霧原女史の父親とのぶっきらぼうなやりとりもヨカッタ。
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・パーティ会場で、偶然部下を発見して会話する霧原女史。去っていく彼を(見えないので)目をすがめながら見つめて吐き捨てる様がまた・・・・
「斉藤・・・本名で潜入しているのか。・・・バカめ」
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・香港系マフィア「チンロンタン」の幹部を殺して回っている契約者のコードは、VI952。自分の血を他人に付けることで、その周辺の空間を転移して殺害するらしい。
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・・・・さて、主人公が物語に絡まないとマズイので、ヘイは、アリスの誕生パーティで給仕として登場。空腹で腹を鳴らすのを咎められて(・・・おーい)、潜入していた霧原課長の部下共々、皿洗いをさせられています。
・しかし、いざ、話が動き出すと、親友に命を狙われた霧原女史と遭遇して・・・・で、次回。