■REIDEENライディーン12宇宙からの脱出s横谷昌宏c&d橋本昌和g関口可奈味

◇わはは、奪ったライディーンからはじき飛ばされ、しかも、敵の新ロボ、ガディオンへの搭乗キーである腕輪まで無くして悄然とするロクセルに萌えた。爆笑ですよ!
颯爽と登場した頭脳派美形にみえたのに、結局このヒトも悪役3星人同様のボンクラみたい。


◇才賀くんとライディーン、敵宇宙船からあっさり脱出して地球に戻って、しかも、次回は違うことやるみたいだし、折角話が進展するかと思いきや、次につながらない。何なんだ、この腰の据わらない展開は。ユニークすぎる。
「うう・・・やっと帰れる」じゃないだろっ、才賀くん!


◇しかも、この回、メンドーくさくなったのか、悪人3星人の唯一の威厳の保ち所だった、異星の言葉を発音させての恒例の「悪役井戸端会議」も日本語で始める始末。
3星人達に、微妙にかかっていた映像フィルターも取れて現れた全身像は、これがまたなんというか・・・・ニコちゃん大王?みたいなキュートなお姿ですよ。
前回、前田崎さんに渡された痴漢アラームに怯える様は、オカシイやら、悲しくなるやら。


◇あ、しかし、敵宇宙船の内装と外装、「昔のアニメのテキトーな趣味の悪い悪役デザイン」をリアルにしたような美術は、結構胸を突かれた。これ俺好きだわ。


◇そうしてみると、やっぱり、遅々として話が進まず毎回同じことを繰り返すのも、敵がボンクラなのも、大きな物語が見えないのも、クラスメートなど日常のキャラの影が薄いのも、やたら不要で執拗な戦闘シークエンスを義務のように延々と挿入するのも、みーんな昔のロボットアニメーションのオマージュで、わざとやっているという確信が強くなってきましたよ。
そう、昔のロボットアニメって、延々と微細な差異を繰り返して、遅々として進まないし、こんなもんだ。ラスト数話で盛り上がる。(・・・だろうか?)


◇こういう意味があるのか無いのか分からない趣向に、圧倒的な作画リソースを投入するのが、新しいのでしょう、きっと。この回で言えば、才賀くんがバイクにつけて貰ったお守りを無くし、むくれる栞ちゃんがヨカッタ。人物作画は、本当に素晴らしい。
だけど・・・・(個人的には)あんまりおもしろくないんだよなぁ、という致命傷。


◆◆以下メモ◆◆
・才賀くんのバイクに付着していた、ガディオンの腕輪をうっかり拾ってしまった幼なじみの栞ちゃん。・・・・悲劇に落ちるか、何事もなかったように次回に続くかは分からないけど、きっと才賀くんと戦う羽目になるに一票。(昔のロボットアニメで、こんな展開よく見た気がする・・・)