■電脳コイル01メガネの子供たちs&c磯光雄d安川勝g本田雄

2話遅れ。
◇噂にたがわず、動きがすごい。特に走ったり、方向転換をしたり、たたらを踏んだりするところの、体の微妙な上下左右の揺れ具合が、生き生きとしていてとっても自然で気持ちいい。匠の技。何度もコマ送りして見てしまいました。


◇しかし・・・・たぶん多くのヒトが感じていると思うのだけど、これは、トトロ電脳版?
キャラクターデザインも、奇妙な異界の生物(?)の愛嬌のある動きを観察者視線で描写するところも、小さい女の子がそれを追っていく微笑ましさも、しっかり者の姉とやんちゃな妹という構図も、既視感がするのは気のせいかしら。


引っ越しして遭遇する奇妙な寓話的事件・・・という構造も似ているかな?郊外の田園に引っ越すのと、電脳環境バリバリの都会に引っ越してくる差異はあるけれども。
でもまあ、ユニークなところは多いし、類似にしてもこれは意図的で、ここから出発してどうなるかを見てくださいなってことなのでしょう、きっと。


◇話的に気になるのは、虚構が現実として力を持った世界をどう転がしていくか。虚構と現実が限りなく等価な世界を描いているみたいなのだけど、いわばこれは、現実が虚構に侵蝕された世界。
虚構に侵蝕された現実では、何が現実なのかひどく曖昧で、自分自身の確からしさも疑わざるを得なくなる・・・・・みたいな、そんな王道展開がイイナ。あ、虚構が現実を変容させていくって話も好きです。。(いや、その、個人の好みを言ってどうするんだ、オレ・・・・)