■地球へ…05死の跳躍s面出明美ヤマサキオサムcつるやまおさむd星野真g渡辺伸弘大泉影道

一話遅れ。
◇うー、相変わらず、すっきりしないなあ。
◆原因は幾つかあるのだろうけど、まず、ジョミーに感情移入しにくいのがつらい。ジョミーは、今のところ、ミュウにもなじめず、かといって管理社会から逸脱し真実を知った結果、元の世界にも戻れない。
この回、そんな彼が気まぐれでとったのは、ミュウの子供を「悪の管理社会」から助けて、自己満足を得ようとする行為。


◇彼にとって、<管理社会=悪>は、明確になったけれども、じゃあ、ミュウはどうなのよ?となると、「とりあえず自分を受け入れてくれるところ。だけど、いけ好かない。」ってとこでしょう。


だから、この回危機に陥ったミュウの母船を、ジョミーがスーパーマンよろしく助けたのだって、一宿一飯の恩義以上の動機はない気がしちゃった。
折角盛り上がるシークエンスなのだから、行動に直結する葛藤とドラマを仕組むのがいいんだけどなあ・・・と(すみません)思いました。


◇主人公が宙ぶらりんで、じゃあ、「自分がミュウであること」について、苦悩や葛藤するのかと言えば、そうでもない。この回でいえば、ジョミーは、思考停止している様な・・・・。
これもひょっとしたら、「この宙ぶらりんがいーんだよっ!」という演出意図だったりするのかも知れないけど、あー、すっきりしないっ。


◆あと、視点人物達にとっての敵である「管理社会」の悪者ぶりが中途半端ってのもあるかな。
ミューを組織的に抹殺したり、ある日を境に父母や記憶を抹消するという<社会の仕組み>の非人間性は淡々と描かれてきたのだけど、たとえば、末端の構成員、その仕組みを是認する世界の管理者達の思考の「非人間性」が、類型的で、しかも悪役として手ぬるいような気がするのです。(演出的には、実は、コンピュータに頼り切りで操られているにすぎない弱いヒトタチを描いているのかも知れないけど、結果としての印象は・・・。)


◆まあ、ワタクシはシンプルで愚かな人間なので、「わかりやすい葛藤とメリハリあるドラマを!」という具合に、「パンとサーカス」を求めるローマの衆愚のようなことを言っているだけかもしれないですね。


◆◆以下メモ◆◆
・ところで!今後の展開の重要人物であるはずの、<セキ・レイ・シロエ>が、小学生低学年ぐらいの年齢で登場みたいなのですが・・・・計算はあうのかしら?
・しかも、潜在的なミュウとして描写されていて・・・?