■スカルマン02過去から来た男s水上清資cもりたけしd室谷靖g藤澤俊幸

一話遅れ。
◇この回は、主人公のトップ屋の御子神さんが、無名の人々、過去の知り合い、第一話で登場した怪しいヒトを、地獄巡りよろしく、(劇中人物として意識するしないにかかわらず)巡礼していく構造の話で、ああ、きっとこの狭い人間関係の中で、今後の仕掛けが付置されてんだろーなとは思うものの、印象が散漫で、ちょっと苦手でした。


そもそも私、こういう聞き込みして回るようなプロットの話がカナリ苦手。そうです、本格推理小説の類は、敬して遠ざけて生きてきたのですね。


◇また、大伴製薬と吸収された神楽製薬とかの話題が振られたり、地方都市の狭い人間関係の復讐の話になりそうでもあり、ちょっと今後の展開が心配です。
しかも、これに、宗教団体が絡んでくるみたいで、私の苦手なプロット3枚もそろっちゃったよ。


◇第一話で、丹念に描き込まれたこの異世界日本の習俗や小物は、この回は余り目立たず、ちょっと残念。
この世界の日本の経済の中心だという、大伴市が、すごーくちっぽけな、いち地方都市にみえちゃうのが、なんだか致命的な気がします。


◆◆以下メモ◆◆
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御子神さんの巡礼先
①大伴警察署
御子神は、前回ラストの殺人の第一発見者だけど、容疑者として拘留。おじさんの大伴製薬社長の黒潮豪蔵の口利きで釈放される。警察署長が、釈放される御子神さんを見下ろしてますね。


黒潮豪蔵の邸宅
〜間宮霧子が、助けを求めた。
・豪蔵は、しなだれかかるキリコに大物風にしゃっきりとデレデレするのみ。しかし、きっと事件に深くかかわってんだろーな。「製薬会社」だし。どっかで聞いたプロットかも。
・二人は、豪蔵の病弱な娘のマヤを庭に見かける。


③豪蔵邸を訪れる軍人
〜第一話の大伴ターミナルで、逃走者を射殺した参謀本部付きの将校さんですよね。この人。


④定食屋
〜第一話の大伴ターミナルで、出会った奇妙な老人に再会。
・ガイコツ男の噂について尋ねられた定食屋のおばちゃん
死に神とか、変質者とか、神楽タツオの復讐とか・・・・・あ」
・老人受けて曰く
「神楽製薬、いや、今は大伴製薬ですがね。昔、その社長宅で火事があり、社長と長男が焼死したという事件がありましてね。タツオというのは、その息子の名前です。」


うらびれた地下道
御子神さんは、たむろする「リーゼント(!)の」不良たちに聞き込み。絡まれる御子神さんを助ける第一話で登場したバイクのねーちゃん。
・彼女とつるむ、テツロウ登場。あっという間に、不良をのしちゃいましたよ。


⑥聖マリア教会付属の幼稚園「あすなろ園」
御子神の幼なじみ神崎ヨシオが神父さん。
・神楽タツオについて尋ねると、「神楽の社長宅の火事は放火だった」という噂の記憶を呼び起こす。
・幼稚園には、黒潮豪蔵の娘のマヤが、親に内緒で働いています。あー、ヨシオと出来ているな、こりゃきっと。
・ヨシオは、殺された女優橘ひとみの代役鬼塚結衣のマネージャ小夜子さんと幼なじみらしい。電話で、3日後に合う約束をしてました。
・ヨシオが手にする子供の頃の写真。代役鬼塚といる小夜が、肌身離さず持っているらしきこの写真を見るシーンもAパートにあったので、この写真が何かのキーっぽい。あー三角関係?


御子神の自宅
〜間宮キリコの写真で、前回冒頭に殺害された女優橘ひとみも、前回最後に殺害された男臼井も、同じ宗教団体「白鈴会」に関係あるらしいことが分かる。


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黒潮豪蔵秘書の神代さんと、謎の研究者との怪しい対話。
「君の仕事は詮索することじゃない。与えられたサンプルを・・・」(神代秘書)
「いーんですか。この僕をそんな風にあしらって。・・・僕は知っているんですよ、なにもかもね。又、死亡事故がありましたねぇ。建材の下敷きになったとあるが・・・ホントに単なる事故なのか。それとも新たな犠牲者か。・・・ふふふ、もう、ごっこはやめましょう。神代さん。・・・そろそろ、僕を迎え入れた方がいいんじゃないですか。」(謎の研究者)
「前向きに検討しよう。」(神代秘書)


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・ラスト、謎の研究者の部屋。鬼塚結衣の会見を壁一面のモニターに映す。壁には、殺された橘ひとみと臼井の写真がはってある・・・・・