■ウルトラマンメビウス50最終三部作Ⅲ心からの言葉s赤星政尚d佐野智樹特技d原口智生

最終回。
◆最後は仲間の力を合わせて、エンペラをやっつけました・・・・という話。力を合わせる象徴として、6人合体変身など、分かり易くて良かったんじゃないでしょうか。


◇ところで、太陽黒点の異常増殖という要素が、物語の中で生かされていないな、蛇足感がつよいなーっ、と思っていたら、いままで登場してきたウルトラマンのヒトビトがこの対策でかかりっきりで、メビウスを助ける余力が無かった・・・という、状況を整理する為のツールだったことが判明。
確かに、義侠心溢れるウルトラマンのヒトビトが、ワラワラと地上に降り立つと、見せ場が分散して散漫になりますものね。かといって、一度出した以上、地球最大の危機になにもさせないという訳にもいかない。


あと、ゾフィーは、サコミズ隊長に取り憑いていたってことでしょうか。それにしても、腰を上げるのが遅すぎだよ。


◆さて、個人的にはこのシリーズ。設定も物語も「子供向け」に割り切り過ぎていて、非常に物足りなかった。(私のような捻くれた、ターゲット外の人間にとってはもちろん)本来の正しい視聴者にとっても、陰影が足りない物語だったんじゃないかなあ。
特に、ウルトラ兄弟とか、ウルトラの父と母とか、子供の頃から大嫌いだった設定が、無邪気に大量投入されていて、(わたくし個人的には)苦手感を増幅していました。


◇しかし、その中でも、(それら過去の引用や効果音に引きずられてだと思うのだけど)第一話、第二話あたりに顕著なノスタルジックな古めかしい雰囲気もあって、捨てがたい魅力があったのも確かです。


◇個人的に印象にのこったのが、第2話「俺たちの翼」での夕景の霧にけぶる湾岸での戦闘の情景。
あと、涙腺が思わず緩んだ、ウルトラマン80登場の第41話「思い出の先生」といったところでしょうか。