■ネギま!?12「まぁ、いろいろと理屈をこねたところで、とどもつまりは気持ちひとつなわけですがby夕映」s金巻兼一c上坪亮樹d飯村正之g亀谷響子村山公輔杉本光司

8話遅れ。
◇この回はヨカッタ。絵的フォルムも画面のテンポも、奇妙な構図も、無意味なギャグも、冴えていて癒された。
話は、前回、ネギくんの魔法を見てしまい、ネギとキスさせられる羽目になってしまった夕映というキャラクターの逃走。逃亡中に出合うヒトビトとの脈絡のないギャグと、やはり追う側の脈絡の無いギャグ。面白かった。


◇その中でもとくに、カエルと主張するヘンな造形の<モツ>というマスコットキャラのギャグがこの回のポイントかな。意味の無さとギャグのタイミングが上手くハマっていた。(しかし、相方のヘンな形のネコ<シチミ>共々、これらのキャラで真に素晴らしいのは声優さんですね。)
例えば、Aパート冒頭の夕映さんとの廊下でのシークエンス。ネギくんの秘密を目撃したかとモツが問うと、夕映さんが戸惑う反応をし、何故かおかっぱ頭でセーラー服を着ているモツが、それをオウム返しに反復するというのを数度繰り返すギャグ。絵的な質も高いし、タイミングもいいし、段々両方とも意味が無くなっていくというあたりもヨカッタ。


◇あと、タカミチ先生とモツのやりとりもオカシカッタ。(以前にあった、モツとシチミが延々とドールハウスでギャグを繰り広げているのをタカミチ先生が窓から眺めて固まっているのと同じぐらい面白かった。)
「キス・・・しましょう」(モツ)
「あ・・・はい?」(タカミチ先生)
「嘘です・・・」(モツ)
「ほ・・・」(タカミチ先生)
「・・というのがはやっているようで。」(モツ)
「えーと・・・」(タカミチ先生)
「相手にしなくていいとおもうみゃ」(シチミ)
「仕事に戻って頂いて、結構です・・」(モツ)
「はぁ・・・恐縮です」(タカミチ先生)


◇タカミチ先生といえば、もう一つポイントがあって、野点をしている吸血鬼生徒とロボ生徒に声をかけるところ。
前回のラーメン茶道を受けて、今日は何のダシのラーメンかと問うと、「野点でラーメンすする奴が、どこにいる?・・ばかもの!」と生徒に叱責うけるのが、真面目で融通の利かないタカミチ先生らしくて、ワラッタ。
「確かに、生真面目すぎるのかも」という反省の呟きもヨカッタ。


◆◆以下メモ◆◆
・久々のネットアイドル千雨ネタ。これをレギュラーギャグにするとヨカッタとおもったんだけどなあ。奇妙な自意識とバレるバレないのショートギャグを毎回見たいよ。


・今は無き五島プラネタリウムカールツァイス社製投影機に似たフォルムの投影機脇でのシークエンス。話の進展に応じて、画面の色が変わっていくのがヨカッタ。


・ネギくんの魔法は、クラスの全員が目撃してしまい、モツの密告で、デフォルメギャグキャラにされてしまいました。