■「Kanon」05魔物たちの小夜曲〜serenade〜s志茂文彦c&d山本寛g高橋博行

「この街は、謎めいている女の子だらけだな・・・」
相沢くんのこの呟きは、この物語の本質でしょーか。製作者側のシニカルな自己相対化を、是非頑張って欲しいと思った。


ところで、記憶喪失の居候マコトさんと、相沢くんのじゃれ合いが見ていられん。
その他も、弁当を一緒に食べて、無口な夜中の刀のヒトを無理矢理しゃべらせようとする相沢くんとか、うーん、どうしてもこの物語の出自を思ってしまう描写が頻出。
どんなに、イジワルしても、(世界律として)主人公は決して嫌われないから、よってくる奇妙な女の子に対して強気な態度に出ているよーに見えて仕方がない。


あと、主人公が、地獄巡りならぬ、女の子巡りをするのがこの物語の構造だよね。段々、その不自然さが、気になってきたよ。


◆◆以下メモ◆◆
・「くちゅんっ」って、なんだよ。反則だよ。


・無口な女の子、川澄マイさんがつるんで歩いている優等生から、ゆったりと、一字一字の間を開けて放たれる「あ・は・はー」という口癖が結構いいかも。悪魔の囁きですか。


・日ごと、相沢くんに会いに校庭を彷徨う、女の子・・・・そのさまよいっぷりに爆笑してしまった。


・記憶喪失居候のマコトさんは、マンガも肉まんも知らない。