■ひだまりスケッチ02「8月21日ニッポンの夏」s木滝りまc&d尾石達也g守岡英行伊藤良明

性懲りもなく第二話も見てみました。
アバン冒頭の主人公がアパート「ひだまり荘」の二階から降りてくるところから画面の吸引力がちがうし、続くアパート一階、画面の左上で、主人公がラジオ体操する構図も独特。ラジオ体操の動きの流れで、Aパートの主題を見せるくだりもなんだか、ヨカッタ。
続く本編も、画面構成とタイミングに凝りまくりで、画面的には見応えがありました。
尾石達也さんのコンテと演出とクレジットで見えて納得。


だがしかし、如何に尾石さんの画面構成力と演出といえども、話の柱に興味が持てないのは辛いですう。
前半はひだまり荘の看板を作る話。前回同様、劇的なドラマのない、まことに他愛のないおしゃべりが延々と続く。私には、やはり、縁のない世界ですね。


後半は、浴衣でお祭りに行く話で、主人公達以外のお祭り見物のヒトビトをピン状の物体として表現したり、車の行き来を光りの流れだけで表現したり、まるで黄泉の国を彷徨っているよう。他者の存在しない、自分と仲間だけの自己中心的な自我世界を表現しているようにも見えて、これは結構ヨカッタ。


ところで、個人的には、これを深夜に放送するのがもったいないと思うよ。清く正しく微笑ましいお話で、夕方のNHK教育あたりが似合うテイストだとおもうのだけれどもさ。