■エルゴプラクシー補遺02〜□エルゴプラクシー16デッドカーム/busy doing nothing

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◇<エルゴプラクシー補遺>の趣旨は、こちら(要約:自分のながーいコメントレスを整理しておきたくなりましたとさ。)
◇コメント頂いた方、勝手に再利用して申し訳ありません。ご寛容をお願いします。
※なお、再録中の記述者<miyama_aruki>は、私です。


◇この回は、お二人の方にコメント頂きました。コメントの並びは読みやすい様に編集しました。(文章には一切手を入れていません。)
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◇さて、この回も、ラウルの家族関係などをまったく把握していなかった、私の節穴視聴ぶりが、顕わになってますね。
また、私の力説ぶりが、痛々しくて痺れる・・・・・ああ、恥ずかしい。
しかも、エルゴのセルDVDを第二集までしか購入していない後ろめたさが、起きあがってきましたよ。


あと、文章が長いと、電波っぽく見えることを、若干気にしている当時の私がいて、現在、全然気にしなくなったことを考えると微笑ましい限りです・・・・・・

エルゴプラクシー16デッドカーム/busy doing nothing_s高木聖子c増井壮一d恒松圭g久留米健吾寺田嘉一郎g補佐恩田尚之山田正樹小森秀人又賀大介坂本千代


★私の感想本文はこちら(2006年6月24日記述)


■■1■■「ルナ」さんとのやりとり

■「ルナ」さんからのコメント<その1>

『こんにちわ。
WOWOWが見れないのでレンタルで見ています。
何かビンセントとか気になるキャラクターがいるんですがいまいち?なアニメです。
実際に今まで見てきてこのアニメは面白いと思いますか?』(2006/06/26 17:29)


■miyama_aruki からのレスポンス<その1>

『ルナさんこんにちは。(↓なんで長くなっちゃうんだろうな。すみません。)
■ワタシのアニメハマリ歴も3年弱と短いですが、全話完結しないとその作品の全体評価はできないと思ってはいるものの、現時点、必見と叫びたいです。
■このシリーズのキモは、まず何よりも、毎回毎回、吟味されて設計された物語配置・シナリオ、そして、それに照応したカッコイイ画面、セリフまわしにあると思ってます。
■ワタクシ的には、(TVシリーズの例に漏れず若干の当たりはずれはありますが)考え抜かれて付置された物語の断片を、自分流に解釈、再構成することにまず喜びを覚えますよ。(このシリーズ、言葉でなく、画面だけで状況を構成するという非常に難易度の高いことをやっていると思います。だから時々意味がわかんない。だけど、意味は必ずあります。)
■次に、リクツ抜きにカッコイイ、ケレンの効いたスタイリッシュな画面構成とセリフ。魅惑のデストピア世界。終末の風景。映像的な魅力でしょうか。
■また、キャラクターという面では、(ダメ男好きのワタシは)ビンセントのダメ男ぶりが愛おしい。あと、リルさんにいじめて欲しいカンジ?
■まあしかし、難点は、ちょっと気合いを入れて見なければ、(言葉で説明しないので)画面の意味がつかめないままスルスル流れていってしまうことかな。でも、これが、ワタシ的には、ど真ん中ストライクな映像作品の正しいあり方です。
あと、主人公の動機と目的、感情が不鮮明、敵や世界情勢が謎なままなので、キャラクターモノ的な意味での分かり易いカタルシスは得にくいかも知れないです。
■ただ、毎回毎回、見所があって、ここまでキチンと設計をしているTVシリーズって、ちょっと思いつかないかな。(シリーズ全体で設計して物語(伏線)をちりばめ、見事にまとめたものだと、例えばハガレンの後半が、ワタシの琴線に触れましたが、毎話の中で設計してあるところまではいかない。)是非、2回見ることをおすすめします。全体押さえて再度みると新たな発見がたくさん。』(2006/06/27 02:17)


■ ルナさんからのコメント<その2>

『お返事ありがとう。
僕もこの作品はキャラクター、雰囲気など自分好みです。
WOWOWが見れないのが残念。
ストーリーが気になります。
DVDはやっぱり集めるんですか?』(2006/06/27 14:12)


■ miyama_arukiからのレスポンス<その2>

『ルナさん。ううう、痛いとこつかれたかも。サウンドトラックは既に、買っていたのですが、さて、DVD。Amazon見てみたら、初回特典のパイロット版付きで、一話だけの収録だけど、安かったので、今買った!』(2006/06/28 03:17)


■■2■■「ほむ」さんとのやりとり

■ 「ほむ」さんのコメント<その1>

『前回に引き続きコメントさせていただきます。
今回はラストのオーロラの場面の雄大さがすごく素敵でしたねー。リルがまた可愛かったです。
今回の話とは関係ないのですが、一つお聞きしたいことがあります。
ピノとラウルの関係性ですが、あれはやはり親子ということで良いのでしょうか?
今いち確信が持てなかったので、数少ないエルゴプラクシー同志に聞いてみたかったんです!
ラウルの電話相手だとか、ピノの母親の台詞、
前回のロムド怪電波でのラウルとピノの対比の場面など
でそう感じたのですが・・・。』(2006/06/26 21:10)


■miyama_arukiからのレスポンス<その1>

『ほむさん。うう、つたない文章読んでもらってホントにありがとうございます。文章長くて、自分でも電波な気が少ししてるんですけどね。(電波じゃなくて、疲れているだけなんです・・・と主張してみる)
ありがたくて、泣けてきましたよ。
ところで、ラウルとピノの関係ですか・・・すみませんさっぱり気がつきませんでした。ちょっと指摘の所を見てみました。
①第一話のアバンとAパートのラウルが誰かと電話している様子。
「すまない・・ああ、手続きは済んでいる、ああ、そうだな。その話はまた。」
「何時になるか分からない・・・君に任せよう。すまないな。」
②同じく第一話。子供を支給されることになったヒステリーマダムが、不要になったピノを引き取ってくれとビンセントに詰め寄るシーン。ビンセントは、規則で引き取れないと断ります。
「あなた・・・移民のくせに!移民のくせに、言うことを聞かないなんて・・・移民のくせに!私は市民警備局の・・・」おお!!
③第十五話。クイズの回。Bパート冒頭の衛星からの電波を呆然とみているラウル・・・・と思ったら、画面に映ったピノを、すごい勢いで凝視してますね。
これは、もう①は、ヒステリーマダムとの会話。②は、「私は市民警備局の(局長の妻よ!)」と続くこと請け合いってカンジがしました。さすがです。良くこんなところまで・・・・。これ、終盤できっとドラマを作りますよ。気がつかせてくださってありがとうございます。しかし、ラウル様が既婚でショック?』(2006/06/27 02:20)


■「ほむ」さんのコメント<その2>

『やはりそうですかね!素早いご返信有難う御座います。
上に挙げている以外にも、
・モールでビンスが襲われた時、ラウルと母親らが丁度居合わせましたが、その前の描写で両者が約束をしているような事が描かれています。
・その後、誰もいなくなった家でラウルがピアノ(ピノが弾いていたやつ?)の鍵盤をたたいている描写がありました。
などなど「おっ」と気になる所が色々見つかるんですよ。
そんなになるまで何度も見る自分がキモいですが・・・。miyamaさんの考察にいつも感心していたのでお返しができて良かったです(笑)』(2006/06/27 21:32)


■miyama_aruki のレスポンス<その2>

『ほむさん。こんにちは。
第2話のBパートの該当場面みて、わたしゃ愕然としましたよ。広場の殺戮のシーン。ラウルの妻らしき女は、あっという間にプラクシーに瞬殺されてエレベータに倒れ伏し、階段落ちの乳母車が女に支給された子供であり、、死に瀕した状況で祈りを捧げるオートレイブがピノだった・・・・・・この状況をまったく理解してませんでした、ワタシ。
ラウルは、この回のAパートの女の電話から推測すると、支給された赤ん坊に初めて会うためにあの広場にやってきていたのですね・・・・。
しかし、女が死ぬところ、赤ん坊が死んでいるところを、呆然と見つめるものの、ラウルは、次の瞬間には、局長として冷静に的確な指示をだしていて、ここの微妙な表情の動きが、再度見てみると初めてわかったです。
そして、第3話Aパート冒頭の暗闇の中、無表情にピアノをポツポツと鳴らしているラウルの目に、怒りの感情が浮上していると、劇的な感情のうねりが想像できるわけなんですね。
うーむ、ワタシ、全然ザルだってことが分かりましたよ。しかし、徹底的に画面に語らせるこの演出はすごいですね。今、2話、3話の該当だけ見返したんですが、その他も(物語の視野が広がっていると新たな発見があって)思わず明日を気にせず引き込まれそうになったりして、これ、麻薬成分はいってんじゃないですか。』(2006/06/28 03:20)