■コードギアス 反逆のルルーシュ10紅蓮 舞うs大河内一楼c須永司d三宅和男g米山浩平池田有総g千羽由利子中田栄治

1話遅れ。
水蒸気爆発で山崩れを起こし、混乱に乗じて少数の手駒での、ヒヨドリ越えならぬ山頂からの一斉強襲は燃えた。
毎回書いている気もするが、物語的カタルシスを至上の価値としたぶっとい輪郭の話で、その意味では非常に楽しい。


しかし、悲しいかな、私の性分として細かいことが気になってしまうのだ。この回で何よりも気になったのが、ブリタニア帝国の秩序維持能力の欠如。
幾ら何でも、あれだけ図体が大きいロボを多数運搬するのならば、どっかで秩序維持組織に捕捉されそうなもんだ。
日本解放戦線のトウドウさんにいたっては、目立つ軍服着て運転席にすわり、ロボを乗せたトレーラーで白昼堂々高速道路をぶっ飛ばしていたりする。
(世界設定のノリを十分に把握していないのかも知れないが)敵の本丸を軍事的に攻略することばかり考えていて、地道な治安活動を軽視するブリタニア帝国の国家統治能力にかなーりな疑問を感じてしまった・・・・


この世界の日本は、どうやら、軍閥が割拠して居るみたいなカンジなのかな。反ブリタニア軍閥の支配地域には、なかなか手を出せないみたいな。
また、普通の国家をイメージした統治能力や軍事力があれば、こんな超大がかりな要塞みたいな基地を作るのは許さないはずなので、ブリタニアによる支配は劇中語られているよりもずっと弱々しく、局地的なモノなんでしょう・・・・か?


ところで、ジェレミア卿のジェリドっぷりが素晴らしい。口先だけで毎度こてんぱんにやっつけられちゃって、ルルーシュにもコケにされて、ああ、かわいそうすぎる。骨身に染みる。
してみるとヴィレッタさんは、マウアーさん相当かしら。


◆◆以下メモ◆◆
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・成田連山。えらい山岳風味なので、千葉の成田とは違う、あるいは遙か遠未来が舞台なので地殻変動で造山されたのでしょーか。


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・第三話でのバトレー将軍の失脚とともに行方不明になっていた、クロビス殿下と共に「皇帝陛下に秘密で」「進めていた」計画の、CCが関係あるらしい「実験設備」は、研究員ごと成田連山の麓の街に潜んでいた模様。
「どうしてこんな場所を選んだんだ。コードアールの実験データが、軍に見つかったらお仕舞いだぞ。」
「テロリストの勢力範囲だったら、操作の手が及びにくいって話だったのに。」


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・純粋日本ゲリラ謹製の紅蓮二式は、輻射波動という武器が決め技らしい。しかし、この武器はブリタニア的には実用化されていない技術みたいです。
・スザクくんとつるんでいるテンション高い博士と女助手の会話。
「熱反応が異常です。誰かが、意図的に水蒸気爆発を起こしたのでは?」
「まさか。ラクシャートの輻射波動でもつかわない限り無理だよ。」