■コードギアス 反逆のルルーシュ05皇女と魔女s大河内一楼c須永司d鳥羽聡g坂本修司前田清明総g千羽由利子中田栄治

直前の放送時間再変更のため録画失敗して、BIGLOBEのWEB配信で補完。大方スポーツの類の影響でしょうが、もはや野球もやっていない季節なんで油断していた。
BIGLOBE様、MESHドメインを廃止して、かっこ悪い今のドメインになったのを機に別のプロバイダに乗り換えたのも、もはや遠い昔の思い出だけど、うう、ごめんなさい。ありがとうございました。


さて、この回は、主人公ルルーシュと、それにあからさまに対比的に描かれているスザク一等兵。この二人に、これまたあからさまに性格が対照的な「お姫様キャラクター」を配置する回。


ルルーシュ担当のCCさんは、我が強くて性格がキツく、マイペースで、突飛な行動、言動をする不思議キャラクター。だけど、「ギアスの力」をルルーシュへ与えているので、この物語の世界設定の中心に関係のある人物。
一方、スザクくん担当のユーフェミア皇女殿下もまた、マイペースで、突飛な行動、言動をする不思議キャラクターだけど、性格はおっとりしているように描かれてます。彼女は、エリア11と呼ばれる占領下の日本において、クラビス殿下亡き今、副指導者に相当する地位にいるようなので、この物語の政治的対立軸の中心に位置する人物ということになる。


二人とも、ルルーシュとスザクの対立物語が、大風呂敷を広げるための原動力になる模様。
CCさんは、復讐の野望あふれるルルーシュに魔術的な力を与えてアクティブに世界に対して仕掛けをしていくのを助けるカタチ。
ユーフェミア皇女殿下には、過剰な秩序志向と素朴な人道主義という難儀な性格を抱えるスザクくんが、そのキャラクター設定上、物語への関わりが消極的になるのを防ぐために、ルルーシュに対立する政治的なポジションがあたえられたのでしょう、きっと。
ルルーシュは勝手にあれこれ動いてくれるけど、スザクくんはほっとくと、一生一等兵やっていそうだもの。


さて、そんな対照的なルルーシュとスザクくんだけど、Bパートで、二人が同じ連続した台詞を交互にしゃべっている演出などに見られるように、思いはまったく同じらしい。
二人がそれぞれ自分らしく、同じ目的を追求していく、そのルートの違いがこの物語の見所なんでしょーね。
しかし、昔だったら、清く正しく美しいスザクくんが主人公で、悪漢気味のルルーシュは、準主人公なんじゃないかなと思うと、いかにもパターンが出尽くした現代の物語なんだなーって気もした。


ところで、ユーフェミアさんとスザクくんとが、王道の「ローマの休日」パターンでデートしているときに、ロボ技術オタクのロイドさんが、でっかい輸送車で後をつける様に爆笑した・・・・・いくらなんでも、繁華街でムリですよう。


◆◆以下メモ◆◆
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・前回、「全力で」ルルーシュを見逃すという失態を公衆の面前でやらかしたジェレミア卿は、すっかりヘタレキャラ街道を驀進中。心なしか、何をやっても全てダメなジェリド・メサの面影があって、ヘタレ萌えとしては、期待が募る。


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ユーフェミアさんはエリア11の副総督。総督は、姉のコーネリアさん。姉は、アバンで敵戦車部隊を一機で殲滅したりしている怖いねーちゃんのようです。


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・しかし、中世並に騎士道精神を重んじて、主君を過度に崇め奉り、憤激のあまりジェレミア卿謀殺も厭わないブリタニア帝国のリアリティの無さが気になるなー


・スザクくんが、ルルーシュとおんなじ学園に転校してくるのは、ちょっとやりすぎ。


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・ルルとスザク。二人の思いはまったく同じ。
「強ければいいのか?」(ルル)
「弱いことはいけないことなんだろうか?・・・あのころ、10歳の僕らには世界はとても悲しいものに見えた。」(スザク)
「飢餓」(ルル)「病気」(スザク)
汚職、腐敗」(ルル)「差別」(スザク)
「戦争とテロリズム」(ルル)「繰り返される憎しみの連鎖」(スザク)
「愚かないたちごっこだ・・」(ルル)
「だれかが、この連鎖をたちきらなければならない。・・・もちろんそうしたものが全て無くせるなんておもわない。」(スザク)
「俺はそこまで傲慢じゃない。だから。」(ルル)
「大切な人を失わなくて済む、せめて、戦争の無い世界に。」(スザク)


・しかし、二人に対して、CCとユーフェミアさんが、その手段を問うと、明快なルルと優柔不断なスザクくんと分かれる。
<そんな都合のいい世界(CC)><どうすれば(ユーフェミア)>
「簡単だ・・・誰かが勝てば、戦争は終わる。」(ルル)
「僕にはまだわからない・・・でも、目指すことをやめたら、とうさんは、無駄死にになってしまう。・・・・あの戦争で父さんは死ななければならなかった。」(スザク)