■N・H・Kにようこそ!16ゲームオーバーへようこそ!s西園悟c笹木信作d&g奥野浩行

ゲームへの没入を表現するための、Aパートの「なりきり演出」は、やっぱり厳しいなと思って見ていたら、Bパートの怒濤の現実への転落、過剰リアルな50歳の末路の作画がすごかった。素晴らしい。
全体としてみると、前回とこの回のAパートの、なりきりで表現されたRPGの箱庭世界との落差が、かえって効果を上げているのだなーとおもいました。難癖つけて済みません。


さて、「30年後の自分の姿を想像してみてください!・・・RMTの夢やぶれ、実家に呼び戻され、両親に養われている50歳の自分を!」とゆーヤマザキくんの言葉に反応してサトウくんが想像した「50歳の末路の図」が、やはり、この回の見所。(・・・しかし、物語的にはツボつかれましたが、ビジュアル的には見たくないかも・・・・)
老いたチチハハに養って貰い、ゴミに埋もれた薄暗い部屋にこもって、ハハが声をかければ怒鳴り散らし、歯はぼろぼろで、動くこともままならないほど太り果て、髪は薄く、デキモノだらけの醜い姿。


これにチチハハの、子を思う気持ちと諦念が重ね合わされて、泣ける。
「ほっときなさい・・・アイツももう50だ。・・・人にとやかく言われる年でもないだろう・・・・」
「・・・でも・・・あのこ・・・まだ無職で・・・・」
「もう・・・手遅れなんだ・・・なにもかも・・・」


ところで、サトウくんが、ネットゲームのRPGで恋愛感情を抱いた相手が、実はヤマザキくんだったというオチは、結構せつないかも。
ヤマザキくんの言葉に、次々にネットワーク上の現実が、とどめを刺されていき、声を殺してボロボロと泣く、サトウくんの姿は、グッとくるものがある。


◆◆以下メモ◆◆
・ゲームに没入するサトウくんを現実に引き戻すために、ネコミミとしっぽのコスプレをしたり、中学時代の制服にエプロンで突入しようとするミサキちゃんは、どうかしていると思いました・・・・