■僕等がいた15・・・s小川みつきc&d殿勝秀樹g志賀道憲村上直紀

押してダメなら引いてみる・・・・ということで、ヤノは戦術を切り替え(といってもその辺の功利的な心理については一切語られておりませんが・・・)、七美ちゃんへのアタックを停止。七美ちゃんはぱたりと自分に構わなくなったヤノが気になって仕方がない。


ヤノの方策は、当たったかに見えたが、お祭りの夜、竹内くんが電撃突撃。
七美ちゃんがテキ屋さんのカモにされそうになるのを男らしく助け、オレの彼女に何をすると言う。しかし、未だ覚悟が定まらぬ竹内くんは、オレの彼女なんて言ってごめんねと七美に述べ、「七美ちゃんに声をかけられるのを待っている未練たっぷりな男」と化して、自分の言いたいことを述べずに七美の元から去っていくのでした・・・・・詰めが甘すぎるっ!


そして、どうやら文化祭当日の提灯パレードが終わった後が、告白の決戦場のようで、次回修羅場が展開されることを期待。
竹内くんは、ヤノに近々告白することを改めにて宣言するが、小学校以来の代替不可能な竹馬の友との友情をとるのか、七美ちゃんへの好きだという感情を取るのか、悩む。
「オレは・・アイツを失いたくない。・・・・どっちも失いたくない。・・我が儘かな。・・でも、賭けてみる。」


◆◆以下メモ◆◆
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・お祭りの夜のヤノと竹内くんとの、七美を巡る対話
「今のお前には無理だ・・・・お前が好きなのは奈々さんだろ。」
「死んだ女だ。」
「お前の中じゃしんじゃいない。だから、お前は、高橋と付き合う資格がない・・・オレが行く。」


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・竹内くんの指摘を受け、七美ちゃんの反応を思い出し、ヤノは、文化祭で会計を仕切っているヤマモトさんとの事務的な会話の流れで、思わず聞く。
「あのさ。聞いていい?・・・どうしたら死んだ人間のこと忘れられる?・・・・キモチの整理って・・どうやるの?・・・頼むから、教えてくれよ。」
「忘れるなんて、・・不可能だよ。そんなの。」


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・七美ちゃんを焚きつける、竹内姉。
「あのさ。前の恋忘れる方法しってる?・・・・新しい恋をするの。・・今に没頭するの。その恋が本当なら、前の恋は自然に過去になる。・・・忘れたから新しい恋が出来るんじゃなくて、・・新しい恋をするから忘れられるの。恋で傷ついた心は、恋でしかいやせないのよ。」
「なにしても、しなくても、・・選ぶのはいつも自分。」


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・後夜祭の中、奈々さんの事を忘れられるか、想い出を反芻して茫然と検討していたヤノに、ヤマモト妹、ユリさんが声をかける。
「想い出にするの。・・・・過去は夢と同じくらい現実感がないもの。・・早く気付いて・・そして想い出にして、手放して上げて・・・・大丈夫、ヤノ、あんたはホントはもっと賢くて、・・・強い。」
・なんか、ヤマモトさんのエピソードは、段々後退してきちゃって、非常に残念。なにも、こんなヤノの免罪符になるようなことをいわせなくてもなーっと思った。