■DEATH NOTE02対決s井上敏樹c高岡淳一d伊藤智彦g小林明美

印象は第一話と変わらないかな。
少年の青臭い理想主義が、悪魔のツールを与えたが為に暴走する話。
そして暴走した理想主義が、多くの人々を殺す結末になることを我々は史上たくさんみてきたんだよねーと思った。


しかし、ツールの設定上、仕方がないとはいえ、同じ理想主義でも(今のところは)素朴かな。
「腐った世界を正そうという理想」が「家にこもってひたすら抹殺すべき悪人の名前を書いていくという行動」だけに直結するわかりやすさ。
(まだ語られていないのかも知れないが)そのノートを使って、政敵を駆逐し、政治的に成り上がり世界を支配する・・・みたいなプロットになると、世界に開かれているようなカンジもしてくるのだけど、今のところは、完全に脳内に閉じているカンジがする。


また、「家にこもって革命」とゆーのが現代的かも。デスノートは、匿名でどんな暴論でも、世の中の耳目に晒すことが出来るインターネットのメタファーなのかもと思った。ただし、インターネットは直接的な暴力は生まないので、社会体制に対する影響力はほとんどないのだけど。


◆◆以下メモ◆◆
デスノートで夜な夜な殺戮を繰り広げる一方、平常心を保つ主人公の処世訓。
「成績も今までどおりトップでいることが大切だ。授業中に居眠りも出来ないし、家や塾での勉強もしっかりやっておかないとね。」
「そして、睡眠不足も敵だ。健康や思考力を損なう」(←このセリフはめっちゃ共感。最近損ないまくり)


デスノート隠蔽のための机の工作がワラッタ。絶対、作った自分でトラップにはまると思った。頭のいいライトくんにしては、発想自体がなんだか、幼いカンジが・・・・


・インターポール神話とか、そこに影のように君臨する迷宮入り事件を次々に解決してきた謎の人物とか、彼が仕掛けたメディアを巻き込んでトラップとか、作劇として非常に素朴なカンジがして、たちまち漫画的な世界が侵入してきて・・・・うーんとか思っちゃった。
デスノートって、この謎の人物対主人公ライトの対決がメインプロットになるのかな?


「たとえば、学校のホームルームで悪い人間を殺していいかなんて議題、あがるわけがない。・・しかし、もしそれが議題になったら、みんながいいこぶり、「それはいけないことです」ていうにきまっている。・・もちろんそう答えるのが正しいし、人間は公共の場などでも、表面上はそうでなくてはならない。・・しかし本音はこっちだ。」