■僕等がいた09・・・s池田眞美子c大地丙太郎そーとめこういちろうd宮下新平g服部一郎

・・・・あっ、あんたら、一体なにしてんすかっ!と言うカンジの、もう見ていられないラブラブ初体験(未遂らしい)。なんだか、執拗に、ある意味リアルに描写していて、こっぱずかしいやら、興味津々やら。
こんなの平日の18時頃にやっていていいのかという疑念が若干浮かぶが、世界は何もかもを暴き露出させることをお望みらしいし。


ともかく、ヒトのラブラブほど見ていて、ムカツクものはない。軋轢と葛藤無くしてなんの物語か。
だったら見るなって?・・・・・仰るとおりだけど、この物語に埋め込まれている死のモーメントに私は、非常に期待しているのでした。
この回も、ヤマモトさんの、ぼんやりと虚空を見つめる俯いた姿が、浮ついた物語を引き締めてくれてます。


さて、この回ラスト。級友がヤマモトさんのカバンを落として広げてしまったのを、手伝って片づける七美ちゃん。その中の詩集に、ナナさんとヤノと竹内くんの写真を見つけると、動揺して、とっさにその写真をポケットに入れてしまったことから、波紋が広がっていくようです。


◆◆以下メモ◆◆
・↓この辺りは、世も末的表現ながら、そこはかとないユーモアがあって悪くないかも。これが少女マンガ原作じゃなかったらなあ(・・・絶滅しつつある少女マンガへの幻想ですけどね。)
「でも、あたし達の記念日には変わりないよね・・・えへ・・初体験の。」
「いや、あのね。ぜんっぜん入ってないから。・・・分かっていると思うけど。貫通どころかまったく。アタマすらも。」
「あ・・・そう?」
「そう!」


・母親に邪魔されて未遂に終わったリカバリをしようと、焦ってホテル代を調達しようとしているヤノくん。七美ちゃんは、シチュエーションを大切にしたいと述べ、(金銭的問題で)展開上、当面封印。
「あたし、やっぱり、ラブホとかそういうの、なんか・・・・やだな・・・」
「うん、それでー、この間はちょっとあわてちゃったけど、やっぱシチュエーションは拘りたいというか、大切にしたいと思って、どうせなら海とか、温泉とか、旅行に行きたいの。おもいでになるでしょう?」
「でも、それが、東京ネズミーランドだったら、もっと最高!」
・・・・・この女、贅沢いいやがってと若干思ったことは秘密です・・・