■N・H・Kにようこそ!07モラトリアムへようこそ!s西園悟c&d&g祝浩司

◇前回のゲーム専門学校でのパニック的な脅迫観念により、引きこもりが悪化したサトウくん。虚ろなる存在を暗い部屋のしめった布団に横たえている。
風邪と偽り、食料は隣の部屋のヤマザキくんに調達してもらい、誰かが尋ねてきても出ない。携帯に電話がかかってきても出ない。布団に被って、引きこもっている自分についてじっと堂々巡りの考えを続けている。。


この辺りは、割といいカンジの状況で、(多少病的に見えないところも見られるが)本格引きこもりモノをやってくれるのか!と思いきや、留守電に入った母親来訪の伝言に焦り、直後にかかってきた電話に出てしまう辺りからギャグものの気配が濃厚になって・・・・・・・・・・・・・
たぶん、不可避に世界から孤立する存在としては、どんなに焦っても電話には出ないとおもうんだけど、まあ、ギャグ調だし、母親来訪ネタをやりたいんだろうと納得しておくのかな。


ところで、個人的には、親からの電話なんてデフォルト無視。泊まりに来るなんて言うようなものなら、冷たく拒絶みたいな感覚の私としては、サトウくんの母親への素朴な信頼感が、なんというか、育ちがいいじゃんとか思ってしまった。
さらに、田舎に連れて帰られる妄想に至っては・・・・・・・・・あ、そうか。家賃は、親に出してもらっているのか。糊口をしのぐ術を持たぬ身としては、ホームレスになる以外は従うしかないよね。


あとすごく気になったのが、親が、サトウくんの大学中退の引きこもり生活の実情を把握しているんだろうかということ。もし把握しているならば、悲憤慷慨ぶりが相当足りない気がした。知っていれば、電話ひとつでも一言目から修羅場になるような気がする。
たとえば、実家で、規模の大きめの家業かなんかやっていて、いざとなれば、そこで雇えばいいやとか、親御さんは、思っているのでしょうかねえ。


かなり横道には話がずれたが、サトウくんは、親との電話で、実は既に就職し、結婚を考えている女の子もいる等というでまかせを述べて、これがこの回Bパートの、かなりあり得ないドタバタにつながっていくのでした。



◇さて、この回は、ミサキちゃんが、サトウくんの父母の名前から、誕生日、血液型、通っていた大学、親以外に教えた記憶のない電話番号まで、異様に詳しいことが判明。
これは、可能性としては、誰かサトウくんの知り合いに依頼されて救護活動をやっているのか、それとも、サトウくんの個人情報を集積する施設なり組織があって、そこからデータ持ってきたとか。
後者は、思わず、サトウくんの家のゴミあさりをするミサキちゃんを思い浮かべてしまった。そこまで電波なヒトは、さすがにテレビには出ませんか。


◆◆以下メモ◆◆
・このセリフはしみるかも。
「簡単に信じるなよ。・・嘘だってわかんねえのかよ。・・・ソフト会社だの、シナリオだの、胡散臭いと思えよ。・・・そんな嬉しそうにすんなよ。・・・母さん・・・・・」
後半の、会社をつくるにしても、まるでふわふわしたような現実感のないギャグ展開さえなければなあ。


・ニセ彼女は最初、先輩に頼もうとしたけど、なんだか誰かといいカンジの一夜をすごしていらっしゃって・・・・・・・サトウくんはその状況をしらないものの、断られたのでした。
・サトウくんは先輩とスムーズに話すぎ。よっぽど信頼していて、気安いんですね。