■BLOOD+44光の中にs菅正太郎c&d羽生尚靖g宮前真一

あー、なんかシフの皆さん、話のたたみにかかられちゃったみたいなエピソード。
仲良くなったサヤ一党への義理と、自分の同胞の死から救いたいという人情と、ああ、義理と人情に引き裂かれるシフのリーダー、モーゼスの行動や如何に!という次回への引き。


だけど、シフのみなさんは、感情移入出来るほど描き込まれてこなかったんで、非常に入り込みにくい今回の話でした。
せっかく、血を吸うことへの抵抗と抗えない魅惑とに引き裂かれ、かつ死すべき運命が目の前にありっていう、非常においしい存在だったのになー。


ところで、ジュリアさんが、なんの仁義も切らず、敵から味方に寝返っているのが、ワタシ的に座りが悪すぎて困った。
総じて、このシリーズは、敵も味方もヒトビトが集まる結束のリアリティがまったくなくて。
キャラクター単体の魅力で突っ切ろうとしているんだろうけども。


なんか、悪口ばかり書いてダメだ。ごめんなさい。


◆◆以下メモ◆◆
・わずか3人のシフ一党は、ヒトに手をかけるのをやめて、輸血用の血をカイさんからもらっていたみたいです。しかし、人間に反発して頼りにするのを嫌がっている、カルマンが、そのことを認識して居なかったみたいな描かれ方なので、居心地が悪い・・・
・サヤもハジも含めて、ヒトの血をすすらない吸血鬼を描いて、吸血鬼ものをする意味があるのかと・・・・・・ずーっと思っているのだけども。


・テレビを見に来たり、泣きわめいて仲間を捜してくれと懇願する、シフのルルゥは、サヤ一党に完全にもてあまされているような・・・・・・・・・こういう微妙な存在感は、居心地が悪くてとっても好き。
・ここで、このもてあまされ具合について、シニカルに突き放すシナリオになれば、最高なんだけどなー


・カイは、悟り開きすぎ。サヤとカイの会話。
「カイはすごいよ。ワタシは戦うことしかできないのに、カイは敵だってどんどん分かり合おうとしている・・・」
「お前はお前にしかできないことをやっているんだろ。オレに出来るのって、仲間を信じてやることだけだからな。」
・・・まったくその通りですと、額面どおり受け止めたくて仕方がないワタシは、ダメかも。自分達の不甲斐なさを認識しているキャラクターが居ない居心地の悪さ・・・・。