■桜蘭高校ホスト部17鏡夜の不本意な休日s榎戸洋司c福田道生d犬川犬夫g鍋田香代子

このシリーズ定番の、庶民ギャグ・・・というより、金持ちギャグか。
こんなマンガで見るような(マンガか)認識で世の中を見ているような金持ちが、果たしてこの世に存在するのかとゆー、違和感をギャグとして昇華するのでしょう。


しかし、デパートに行くという行為がそんなに庶民かと、多少思ったが、ここは日本的には、たぶん庶民というより大衆といったほうがしっくりくる。
「大量せいさんだー、たいりょうせいさんだー」といゆー、双子の囃し立てのとおり、誰もが全国どこでも同じモノを買える大量生産の規格製品は、まさに大衆と呼ばれるマスなヒトビトを対象にしているから、大衆は、デパートにも行くでしょう。


ところで、日本に、金持ちといえども、精神と行動の面で、大衆と呼ばれるヒトビトの中に埋もれない人種っているのかなーと、多少思うのでした。(例えば、イギリスなどのような階級社会の中に、支配者階級として社会的に規定されて、それなりに振る舞う貴族っぽいヒトビトは、日本にはいないような。貴族といえども、世界中どこでも大衆に呑み込まれつつあるのでしょうけど。)
日本の金持ちってほとんど成り上がりだし、歴史ある特権階級はほとんど没落したし。まあ、某日本の中心方面に、お公家さまの末裔とか、そういうのが若干いるのかもしれない。


それで、いかに金持ちといえども、精神と行動が大衆だったら、それは大衆であり、そんな金持ちが大半の日本だとおもうんだ。
だから、フツーは、金持ちといえども、ましてや高校生なんだし、マックにも、デパートいくんじゃないかなあ・・・・・・とかなりどうでもいいことを若干思った。(こんなこといっていたら、このシリーズのギャグのネタがなくなっちゃうか。)


ところで、キョウヤ先輩の家の父は、ギャグにしか見えなくて爆笑した。家紋を背負って影をかぶせて演出される姿だけでも爆笑なのに、声も態度も、そのまま碇ゲンドウ・・・。まあ、榎戸さんだし。
しかし、オオトリ家の家紋は、公爵家の血筋とか言っているけど、秘密組織みたいな家紋だなあ。


この回は、キョウヤ先輩の露悪的振る舞いが、実は偽悪であることをハルヒさんが喝破する話がメインでしょうかね。
うーん、悪徳商人に騙されそうになる婦人を助ける話とか、まあ、カタルシスはあるんでしょうけども。
「よーく、わかりませんねー・・・先輩がわざとエゴイストとして振る舞うのは、実際エゴイストじゃない以上、違和感を感じます。」
「・・・・・ふん、・・・・それなりに興味深い感想だ。」


◆◆以下メモ◆◆
・環さん「貧しい庶民は、たびたびこうした催し物を開いては、旅行に行けないむなしさを癒しているという。各地の名産品を手にすることで、少しでも旅行気分を味わおうというわけだ。
そこで我々は庶民文化を身を以て体感し、2学期からはハルヒの心情をより理解して部活に望むというプロジェクトを立ち上げた。」


・キョウヤ先輩とハルヒさんが物産展を見て回っている
「ふーん、・・・・石垣島の黒真珠か・・・上物だな。こんなところで買い手がつくのか?」
「へーえ、すごいですね。わかるんですか?」
「そういう教育を受けている」
って対話の最後のセリフは、なんか真の金持ちだったら言わない気がするな。キョウヤ先輩の自分の家に対する心的複合がこの回のテーマの一つでそれに引きずられたセリフだとはわかるんだけど。


・デパートの屋上で、ヒーローショーの司会のおねえさんをするレンゲさんの仕草作画と声演出が非常にヨカッタ。
「はあーーい。みんなーーっ」
「明日から二学期。もう夏休みの宿題はすませたかなーっ」
「えーっ、まだぁ?」
「じゃあ、こんなところで遊んでないで、早くかえって宿題やらなきゃーっ」


・デパートといったら、やるとおもった迷子呼び出しでオチ。