■BLOOD+37狂おしいまでにs菅正太郎c&d鎌倉由実g小村方宏治g補佐小林利充

うーむ。さんざん、全ての勢力が、てんでバラバラで行動して、論理的じゃない、関係性の物語が成立していないと文句言っておいてなんですが、サヤ、カイの一党、シフ達が、一緒に戦っている、この構図は何?と思ってしまった。
誰かが一緒に戦う状況を作るという努力をしたというエピソードもほとんどなく(あえて言えば、この回の物語辺境のモニークか。しかし、むしろ拒絶のエピソードを積み重ねてきたのに)、突然いつの間にかみんなで力を合わせて戦っている・・・・なんか釈然としないかも。


ところで、サヤが、カイの厄介になっている家の孤児の誕生日にやって来たのは、最初、絶対食欲だと思ってしまった。ワタシ、だめですね。
しかし、そうでないにしても、前回のカイに対する拒絶を考えると、素直にカイの厄介になっている家にクマさんの縫いぐるみを持ってやってくるキモチがよくわからないかも。(というか、おカネをどうしたんだろうかとも思ってしまったダメなワタクシでした。)


この回は、ベトナム編以来、数話前に久しぶりに登場したカールさんの退場する話ですが、殺戮変態風のカールさんが、実はアンシェルの実験に利用されていて、誰も信じられない淋しいひとだったんだよと、ソロモンさんが説明調に話してます。
そして、サヤは、カールと違って孤独じゃないと説諭していて、そういう位置づけのエピソードだということがわかる。
「彼はただ、孤独だったのです。そして孤立していたあなたに同じ思いをみいだしたんでしょうね」
「けれど、あなたとカールは違っていた。あなたには、あなたを見ている仲間達がいる。なのにあなたは自ら進んで孤独をえらんだ。あなたの仲間の為に。」
この諭しに応じて、サヤは、心を開いて協力するようになるのでしょうか。


◆◆以下メモ◆◆
・ディーバのコンサートが中止って、あんた。さんざん、何か物語上の重要な転回点が発生すると匂わせておいて、そりゃないすよ。


・あんなに接触するのに用心していたのに、マオと新聞記者を家に招待してますね。疑似家族の誕生日は、物語的に重要事項なんでしょう。


・アンシェルとソロモンの、暴走するカールの切り捨て会話。
「赤い楯はもはや脅威ではない、だがサヤは別だ。」
「じゃあ、どうします?カールを救出しますか」
「語る必要はあるまい。」
「また、僕なのですね。」
「ドイツではいい仕事をしてくれた」
「兄さんは本当に残酷なヒトだ。」
あれっ?カールを助けて、サヤをやっつけろと言っているように聞こえるワタシは、物語を読み込めてないのかも。きっと、アンシェルの捻くれた主義があるんでしょう。


・引き続き、アンシェルとソロモン
「覚えているかね。カールをシュバリエにしたことを」
「彼は彼が望むことなく、シュバリエにされてしまったんでしたね」
「グレゴリーの打ち出した理論によれば、ディーバの血が、全てを変える。個体差はあるにせよ、モンゴロイドがそれに適合しうると。」
「素材がアジア方面からしか入らなかった時代の話です。」
「カールは選ばれ、そしてデルタ計画は始まったのだ。ロシアで種がまかれ、ドイツで芽吹き、ベトナムで実った。そのためにほしかったのがカールの肉体だ。シュバリエとしての不死性を備えた実験材料が欲しかっただけなのだ。だが奴はディーバに愛を求めた。与えられるハズのないモノをだ。」


・サヤを追いつめたのに、ソロモンに腕を切られるカール。
・その隙にサヤが自分の腹をつらないて背後のカールを刺し、必然的にサヤの血が達するとゆー、ハラキリ・アタックで硬化するカール。(個人的には、ハラキリアタックはカンベンしてくださいと思った)
・まだこの物語で語られていないドイツでも同じようなことがあったのかな。