■ブラックラグーンBLACK LAGOON08Rasta Blasta_s片淵須直c&d荒木哲朗g井上英紀

・・・・えーと、とりあえず爆笑しておけってカンジですか。せっかくいいカンジの悪党物語に、メイド風の出で立ちをした女兵士登場・・・・。
まあ、前回の眼帯悪徳シスターとか、コレまで登場した悪党の漫画的なキャラクター設計を見ると、この延長は想像できるといえば、出来るのだけど。メイド服で女性が登場した瞬間に、物語ぶちこわしと思ってしまうのは、ワタクシの偏見なのでしょう、きっと。


物語的にはツッコミが入っていて、それが救いか。
「メイドのねえやが坊ちゃん取り返しに乗り込んでくるか。それもいいさね。」レビィ
「ハリウッドの時代劇でしかお目にかかれねえ、いかれたなりだ。そんな服で町中あるいていりゃ、どんなバカの記憶にものこらあ。」コロンビア・マフィアのマニサレラ・カルテルの構成員が、酒場のカウンターに陣取るメイドのねえちゃんに向かって言うセリフ。


話は、南米の名家ラブレス家の一人息子が誘拐されて、積み荷としてそれを扱ったラグーン号の一行が巻き込まれる騒動・・・・の前編か。この回は、巻き込まれる寸前まで。
ぶっきらぼうなメイド兵士が、一人息子を求めて、機械のような口調で、夜のロアナプラの街をコロンビアマフィアに接触するべくうろついている様は、なんというか世も末だとおもっちゃった。


◆◆以下メモ◆◆
・「ふっ、たいしたもんだ。大したもんだよ、ロック。優秀なビジネスマンぶりたぜ。ご褒美には、ママの手作りのチェリーパイをさしあげなくっちゃねえ。」


・誘拐された子供の身の上。「僕の父は、誇り高い南米13家族のひとつ、ラブレス家の第11代当主。ディエゴ・ホセ・サン・フェルナンド・ラブレスだ。」
ラブレス家は、南米13家族の中では一番落ち目の貴族なんですって。


・劇中レビィがたとえ話に出す、
「オールドブラックジョーみてえによ。何十人も使用人に囲まれて、いいご身分だぜ。まったく」の意味がわかんない。何か原典があるのか。
・「オールドブラックジョー」、ググったけど、フォスター作曲の童謡しか見つけられませんでした。。
・・・・・・話はずれるけど、メロディを聴いて思い出した。小学校の頃習ったよ。こんなネガティブな素晴らしい歌詞だったとは。
黒人の老人が、若い時代が疾風のようにさったことを嘆き、この世を去った古い友達が自分を呼んでいると感じて、懐かしさに心の痛痒を感じ涙を流す。そして、自分もまた、楽しき死後の世界へ行くことを望む歌・・・・。フォスターは、南北戦争前後の時代の人か。これも遠くアフリカから連れてこられた老人の嘆きかと思えば、一層暗くなります。インターネットは勉強になるなあ。