■桜蘭高校ホスト部10藤岡家の日常s榎戸洋司c桜井弘明d信田ユウg鍋田香代子

あー、面白かった。
Aパートの貧富の差ギャグが、いい具合に炸裂。加えて、(普段から切れ味がいい画面設計だけど)いつに増して、テンポとタイミングの良い作画と画面構成がギャグを増幅してます。これは桜井さんのコンテのおかげでしょうか。


しかし、Bパートのハルヒのお父さんが出て来る辺りから失速したかな。いい話に落とそうというラインはワタクシ的にはダメかも。ここは覚悟を決めて、無意味を押し通すか、ダークに落として頂きたいってカンジの嗜好なのでした。許してください。


ところで、少女マンガのリアリティは、いつの時代でも、お父さんはオカマってのが理想なんでしょうかね。(ここで単なるおっさんが出てきても困るし、ホスト部の人々に対抗する濃いキャラクター性ってことなんだろうけど。)


やはり、このギャグに、このクラシック風が基本の音楽のミスマッチが素晴らしい。平野義久さん。


◆◆以下メモ◆◆
・タマキ先輩の、ハルヒの貧乏暮らし妄想が爆笑した。お茶をだしたら、湯飲みが足りず、ビーカーや欠けたお茶碗まで動員とか。素晴らしいです。
「殿・・なにこれ?この家・・・」「何かのセット?・・・いくらなんでも」


・3日間食事を抜いて、お客様用にお金を貯めて、出したもてなしの食事が、スーパーのパック寿司とか。
・どうでもいいが、茶箪笥を開けると異空間になっていて、そこにハルヒさんが手を突っ込むところとか、ものすごく気にいっちゃった。


・2台の黒塗り高級車の前で小躍りする子供・・・むちゃくちゃ印象に残ったけど、ワタシは間違っているような気もする。


・「よし、狭いから全員、体育座りをこころがけよう。」「庶民の編み出した、スペース削減法だ」
・「なんてことしてくれたんだ。おまえらは。あんなモノあげてハルヒにハジをかかせる気か・・・・みろ、ハルヒの困り果てたあの姿を!」
ティーポットがないんだ。」「そして、それを言い出せずにいるんだ」


・「ちがうっ、だれが遊びか!オレは・・オレは真剣に・・・・・真剣に娘さんのことを・・・実の娘のようにおもっています!」いままで何度も自ら語っているように、タマキ先輩は、お父さんなんだ。ナマグサイ、スキキライは、脇に置いておくんですよね。