■涼宮ハルヒの憂鬱10涼宮ハルヒの憂鬱Ⅳs石原立也c&d石立太一g西尾太志

バカバカしくも大げさに、マジメにSFっぽくやっているところに、日常視点からのキョンのツッコミが、もーおかしい。彼のツッコミなしには成立しないシリーズだと思ったり。


この回は、(冒頭で、教室の机でぐったりしているハルヒさんを構っていた)優等生の朝倉さんに、キョンが、黄昏に染まる放課後の教室に呼び出されたシークエンスがポイント。
もじもじしているし、告白か?と思っていると、どんどん言動がおかしくなっていくところとか、爆笑しちゃった。


この回の位置づけとしては、この話に直結する第五話で、異星人、未来人、超能力者に、それぞれがそれぞれの目的でハルヒさんを観察していると聞かされた後に、その実相が現実に表出するってカンジかしら。
まずは、長門さんの異星人ぶりの表出ということで、派手な「情報思念体」対決。
次に、朝比奈さんの未来人ぶりってことで、未来から来た成長した朝比奈さんが登場。・・・・こういうのみると、あー眉村卓のジョブナイル!(死語?)とか思ってなごんでしまった。懐かしいカンジがしちゃった。


◆◆以下メモ◆◆
ハルヒ女史の力づくの断言・・・
「恋愛感情なんて、一時の気の迷いよ。精神病の一種なのよ。」「あたしだってね、たまーにだけど、そんな気分になったりするわよ。」「そりゃ、健康な若い女なんだし、身体をもてあましたりもするわ。」「でもね、一時の気の迷いで面倒事を背負い込むほどのバカじゃないのよ、あたしは。」
・・・・・・背筋を伸ばして、高飛車に発言している彼女は、やはり電波度満点で素敵だ。(セリフの文体がなんかヘンなのもあるし、声優の方の、妙なところに力を入れる調子っぱずれのアクセントが上手い様な気もするし)


キョンは、ハルヒさんが、朝比奈さんの悩殺写真をWEBに晒すのを阻止。しかし、写真は自分用に確保。


・黄昏の放課後、朝倉さんの変調していくセリフに爆笑・・・・・・したんだけど、テキストにするとさほどでもない。声優さんの優しげな口調とのミスマッチがおかしかったのかも。


「ちょっと聞きたいことがあるの・・・・涼宮さんのことね、どう思ってる?」


「人間はさ、良くやらなくて後悔するよりも、やって後悔した方がいいって言うよね。・・・コレはどう思う?」
(・・・よく言うかどうかは知らないが、言葉どおりの意味だろうよ。)


「じゃあさ、たとえ話なんだけど、現状を維持するだけではじり貧になるのは分かっているんだけど、どうすればいい方向に向かうことができるか分からないとき・・あなたならどうする?」
(・・・なんだそりゃ。日本経済の話か?)


「とりあえずなんでもいいから変えてみようとおもうんじゃない?。どうせ今のままではなにも変わらないんだし。」
(・・・まあ、そういうこともあるかもしれん。)


「でっしょー・・・でもね、上の方にいる人は頭が固くてついていけないの。でも、現場はそうもしていられない。手をこまねいていたら、どんどん良くないことになりそうだから。」
「だったら、もう現場の独断で強行に変革をすすめちゃってもいいわよね?」


「なにも変化しない観察対象にワタシはもう、あきあきしているのね。だからあなたを殺して涼宮ハルヒの出方を見る」
と、変わらぬ優しげな口調の少女に突如、切りかかられるキョン少年。あくまでにこやかに甘ったるく語りかける刃物電波少女に怯えてツッコミ続けるのがおかしくて。