■桜蘭高校ホスト部08太陽と海とホスト部s榎戸洋司c五十嵐卓哉飯村正之d飯村正之g本橋秀之

こんな旨そうな、カニの足の関節折りの作画は見たことない。作画の手加減のなさに爆笑した。素晴らしい。


ところで、この回はジェンダーがモチーフか。
歴史的伝統的な、女性は弱く護られるべきだという性差観を持つタマキ先輩が、雄々しく不良に立ち向かっていって海に落とされたハルヒさんを怒り、反発されて惑い、でもやっぱり、その自分の感触は正しいのだと思うというラスト。


一方、ハルヒさんは、別にフェミニズム道を突き進むわけではなく、性差の両極端なポジションから中立にいるのがキャラクターであり、従うのは正しき人間の倫理観、まあ人道ですか。
しかし、それでも、自分は弱い女性なのだと認識して、この回は終わる・・・・ということで、この物語って、ハルヒさん女性化進行物語なんですかね。それがこのキャラクターの成長として描かれるのでしょうが、今の時代にそんな物語は、少女マンガとして有効なのかなって少しおもった。オトコの願望充足物語になっちゃうような気が・・・・・・・


ところで、ワタクシの論理の破綻を発見した。
正しい行いをして心配をかけると、心配をかけた相手に、ナゼ謝らなければならないかがよくわらない。行為自体はまったく正しいのに、ナゼその行為に関係のない第三者に謝る?
しかも、その第三者が謝ることを強制したりするのが、もっとわからない・・・とおもっちゃった。オレの思考の何かがズレいてる気が・・・・
それらは、心配をかけた人間と心配した人間の関係性の密度によってパラメータが変わってくると見当はつくけど、なんだかわからないや。オレ、バカかも。最近、仕事のしすぎで、思考力が低下したり、シナプスが断絶しているのかもお。


◆◆以下メモ。◆
・「・・・・うさちゃんもつれていっいい?」ハニー先輩・・・・見てはならないリアルなハニー先輩を知りたくて仕方がない。


・バケツ一杯につかまえた蛇を、アオダイショウだとおもっていたら、実はハブで、逃げまどうの双子、腰が引けて、ハブ入りのバケツをもってオロオロするタマキ先輩が面白かった。
・この回は、ほくほく顔で海産物を拾うハルヒさんとか、地味な小ネタがよかったかな。ギャグを狙ったハルヒさんの弱点探しゲームとか、冒頭の海岸でのホスト部の営業とかはいまいちかも。


・雷に怯えて、タンスに入っていくハルヒさんがヨカッタ。
「ちょっと用事を思い出したのでコレで失礼します」「そんなところに用事のある子はいません」


・しかし、海に行くといって、近場の湘南とか九十九里とかとおもっていたら、フツーに沖縄で、これだから金持ち学園ものは。