■涼宮ハルヒの憂鬱08孤島症候群(後編)s志茂文彦c&d荒谷朋恵g門脇聡

・・・なんかなあ。これまで、面白い回を連発してきた中でちょっと低調回かしら。
おそらく、前編から後編の間に一話はさんだ構成にした意図は、前々回でハルヒさんが望めば世界が代わるとさんざんミスリードし、前回、実際に世界が干渉される様を描写し、そして今回、ハルヒさんのせいで殺人事件が起きた・・・かに見せて実は前々回の出来事に限って言えば、ハルヒさんが干渉して発生したできごとじゃなかったんですよ、という、意外性をねらったんだと思うんですが・・・不発。


本格ものモドキって時点で、ワタクシ的にはもうダメでした。
本格ごっこするんなら、徹底的にその不自然さを茶化さないと、面白くならないなあと、思いました。このシリーズには珍しく、あんまりにも無批判、無ツッコミで、マジメに推理ごっこして流れていって、キョン少年にもっとツッコミまくって欲しかった。


途中実写を加工して語られるハルヒさんの推理とか・・・・爆笑するしかないじゃないですか。そんなマジメな顔して推理しているハルヒさんは、マジメな反論じゃなく、その大時代的な推理しているハルヒさんがバカに見えるような不真面目な突っ込みしないでどうするのかしらっておもっちゃった。
突っ込んでいる様に見えるキョン少年も、推理モノの枠の中でのマジメなつっこみだったりして、もうなんか隔靴掻痒。
しかも、最後の実は芝居でしたってところも、これもあくまで推理モノの枠組みの中なんで、ワタクシ限定でいえば、笑うツボがほとんど無くてがっかり。


ハルヒさんにエンタテイメントを提供するという古林さんの組織の趣旨で、王様に提供する供物のような密室殺人ごっこ。どうせ供物なら、実際の陰惨な殺人事件で、みんなが右往左往する話がヨカッタな。それじゃ悪の組織になっちゃうか。
でも、「ハルヒが本気で殺人事件なんてのぞむはずはないからだ。ヤツはそういう奴だ。」なんて、倫理的な事をいっちゃって、もう。