■BLOOD+22動物園s吉田玲子c佐野隆史d川崎満g小林利允

なんというか、これでいいのかしら・・・・って思ってしまった。
いままで夢や幻視した過去を自分の過去と認識できず、ほんの2話ぐらい前には、自分の過去について知ることに非常に抵抗を感じていたはずのサヤ。
(ロシア女性に化けたアンシェルを引き金として)少しは自分の過去に向き合わなくちゃと思うようにはなっていても、そもそも、(不自然な)自分の出自にまったく関心がなかったという、ある意味過去へのトラウマを抱えていないと説明できないようなキャラクターなのに・・・・この素直すぎる過去思い出し展開ですか。


・・まあ、いいや。100年前の、ドレスを着た世間知らずの高飛車お嬢様ぶりがヨカッタ。この回は、コレにつきるかも。


良い思い出の先を、一寸先が見えない状態で、ほそぼそとたどっていった、その先に、絶望の淵が・・・!という演出が、見ていて、非常に見たいと思っていたんですが・・・サヤ、ハジが死んでも、あんまり絶望してないですね。
死を理解できず、動かなくなった身体を淡々と無邪気につついてみる子供みたいなセンをねらったんでしょうかねえ。・・・・でも、淡々としていても「心臓の音、聞こえない」って涙は流すと。


◆◆以下メモ。◆
・ボートでの
「ハジ・・・ワタシのこと気味が悪いと思っている?わたしが怖い?」
「そんなことはありません。」
・・・のくだりが、定番だとは分かっていてもいいねえ。


・ハジ、この体勢で、この高さから落ちたら、脳みそ飛び散っているような気が・・・・
・「ワタシの血を分けて上げれば・・・・」という、サヤの発想、飛びすぎ。成長せず、怪我をしてもすぐ直るような体質が、事情一切を聞かされていない状態で、血が原因だとおもったりは、あんまりしないと思うよ。(「サヤが生きる為には血が必要なんだ」って、ジョエルとハジの対話をサヤが立ち聞きしている描写はあるけども。)


・サヤの血で不死人が増殖するって話なのかな。シュバリエはサヤの血を飲んだ人間で、留美子先生の人魚の肉みたいに、体質が合わないと、拒絶反応があったりして、化け物にかわるみたいな。その化け物が翼手で、ハジは、手のみ翼手になっちゃったってことでしょうか。


・屋敷のヒトを皆殺しにして、火を放ったのは、サヤの妹のディーバさんらしいですよ。
ジョエルの誕生日になにがあったのでしょう。この辺は、今後の物語。
ベトナム編で、サヤにフラッシュバックした、ツタなどの濃厚な緑に囲まれた屋敷の塔は、この、動物園の屋敷の一部らしい。