■BLOOD+21すっぱいブドウs砂山蔵澄c&d佐山聖子g小谷杏子

なんか、すごく面白しろくなってきたかも。
太陽の下で生きられず、人間を殺めることでしか生き延びることが出来ず、そしてそのことを気に病んで生きているっていう、シフという存在。死の雰囲気をまとった彼等の設定は、吸血鬼ものの王道だけど、こういうアンビバレンツな存在こそ、物語を深めるんですよね。せっかくの吸血鬼ものなのになぜやらず、20話なんて話が相当進むまで、登場させなかったんだろう。
カイに極端に代表されるように、立体感のないキャラクターばかりで、話が組み立てられてきたのが、コレまでの話が(ワタシには)つまらなかった原因だし。


あと、とっても気になったのが、サヤとハジは、これはひょっとして、フランスにいるんですか?国境はどうやって通過したのとか、路銀はどうしたのとか、ロシアから失踪してからどのくらい日時がたったのとか、道中がとっても気になって仕方がない。


ヤクザのお嬢様と新聞記者が15話以来久々に登場し、フランスで、田舎のフランス人と日本語で話していて、恒例ながら、この物語のある意味「自由さ」に感じ入った次第。だから、国境なんて知らんって言われてもノリとしては納得しておくか。


◆◆以下メモ。◆
・この回、7話でデビットおじさまがカンとしか言いようがない直感で不審に思いベトナムへ行く動機になった、沖縄のヤンバルの施設に、大量のワインが輸入されていたとゆー伏線と、ベトナムの地下で記者さんが見たワインの伏線が回収されてますね。
・気が付かなかったけど、これらのワインが、前回、シュバリエ4兄弟が飲んでいた、ワイン「CHATEAU DUEL1967」であるみたい。


・また、この回、ヤクザのお嬢様と新聞記者が尋ねたワイン醸造所が、それを醸造したところみたいですね。そして、移設される前のこの醸造所があったシャトーこそ、「動物園」っぽい。
・その辺は、「ジョエル・ゴルトシュミット」とゆー大金持ちの土地で、100年以上前に、大火で城は焼失したそう。血が抜かれた死体とか、蒼い薔薇を持った少女の噂を、醸造所の主人は語るのでした・・・。


・シフの目的は、放っておくと、死に向かう自分たちの身体を、サヤの血で、「清める」ことらしい。
・彼等は、翼手とちがって、「あなた(サヤ)の血こそ、僕たちの希望かもしれないのだから」って言ってます。硬化して死なないみたい。
・ハジの血では「シュバリエの血では烙印を清めることは出来」ず、物わかりの良さそうな兄ちゃんが、サヤの血を飲み損なって、寿命が来て死んでしまいましたとさ。


・ハジ、串刺しされすぎ。カエシがあるのに、腹に刺さったヤリをムリヤリ引っこ抜かないでください・・・・なんかすごく痛そうですう・・・。


・冒頭、もぬけのからの、なんらかの研究所で、「我々に内緒で、こんな研究をしていたとは、ゴールドスミスもヒトが悪い」と、フランスキザオがいってますが、ゴールドスミスって誰だっけ。既出だっけ。


・何が酸っぱいブドウなんだ。イソップじゃないよね。ブドウ畑で作られた1967ワインのことを象徴的にいってるんすかね。