■ノエイン もうひとりの君へ22ミライヘs佐藤和治c渡辺信一郎d菊池康仁gうつのみや理高橋裕一入江篤

可能性が無限に分割していく多次元世界の先には、不幸の結末しか待っていないという、ノエインさんの主張は、ムリがあるので(だって、多次元世界は、不幸な分岐もあり、幸福な分岐もあり、あらゆる可能性が否定されない世界視点ですし)、これは、この回のラストで正体を割っているノエインさんが、ハルカさんを自分の思うとおりに利用しようとして、テキトーに主張しているって解釈でよいでしょうかねえ。
しかし、ノエインが固定化しようとしたアイ、ミホ、フジワラの不幸な未来は、非常にワタクシは好き。いっそ、この路線で最終回まで突っ走ってもワタクシはいいのですが、あんまりそんなニーズはないか。


また、シャングリラは、多次元の世界を否定する、唯一確定した世界だってノエインさんは主張していたけど、ユウとかカラスは、シャングリラも、存在が確定されない世界だから建物が手前に見えたりみえなかったりするって言っているよ。
それじゃあ、シャングリラも、確定されてない世界、多次元世界の一つなのじゃないのかな。うー、わからん。


一つ思いついたのは、ハルカが、万能の事象確定能力を持つ視点人物ではないかということ。ハルカが見て、認識して、希望した世界は、唯一確定した世界として存在することになる、竜のトルクの能力ってそういうものとして設定されているような気がする。
ハルカが想えば、世界は存在する。ハルカによる、唯一確定した世界を手に入れたいと想っているのがノエインさん?


あと、この回で特筆すべきなのは、不幸な未来パートの、うつのみやさん作画監督部分。
たぶん、主に、Aパートの、フジワラと取り巻きの不良が、うつのみやさんの担当だとおもったけど、どうでしょう。動きが明らかにちがうし、キャラクターが完全にうつのみやさんのキャラの気がした。
・お葬式で泣きわめくフジワラ
・夜道をあるいて酔っぱらいを襲うフジワラと取り巻き。
・夜道でフジワラが不良2人と座り込んでいるところに声をかけるアイ。対話して、諍いする二人。「おまえなんかきえろよ。」
・続いて、別の不良三人組に絡まれて、喧嘩するところ。ここがハイライト。蹴飛ばしたりする動きがすごい。
・刃物を持ち出した、一人ににじり寄っていくフジワラ。調子に乗る不良仲間。おそいかかる刃物男。目から血を流して跪くフジワラ。雲のを散らすように逃げる仲間と敵たち。
・・・こんなとこかなって思ったけどどうでしょうか。しかし、これ以外もハイレベルな作画が目立ち、このシリーズは一体どうなってんでしょう。レベルがいっこうに落ちない。


◇以下メモ。
・アトリは、ほんとにミホがすきみたいだねえ。


・5隻のマジックサークルの実験船を破壊することにしたようです。郡山のおっさんと内田さんとトビとコサギが一隻に潜入。
・篠原社長、もっとえげつなく暴れてくださいよ。