■ノエイン もうひとりの君へ18ワルイユメs北嶋博明c須永司d安田賢司g関口雅治見嶋梨佳

不器用なおっさん、クイナが、コサギに贈った口紅。しかし、コサギが異次元に去った後、竜機兵の待機所に、ほっぽりおかれているのを見て、のたうち回るクイナがいいな。
しかし、根が純真なだけに、後がこわいぞ。ちゃんとケアしておくべきだぞ、コサギさん。絶対ストーカーになるタイプのような気が・・・・


ということで、ラクリマの竜騎兵、唯一残ったクイナすら、シャングリラの手先になっていることが、今回、語られて、あらまあ、竜騎兵ひとりもいなくなっちゃった。
これは、組織の存亡のみならず、組織を作って「竜のトルクを使って滅び行くラクリマ時空界を救う」というミッションを与えた政治体制にとっても由々しき事態のはず。(じじい達があーだ、こーだやっているシーンが6話にあったな。
この辺が一切語られていないところがワタクシは不満デス。ラクリマは、実行し決断する組織としてもいよいよ末期で、竜騎兵を最後に、次の矢を決められないってことなんでしょうか。


ところで、精鋭のハズの竜騎兵たち、脆かったねえ。自分たちが主体で、観測対象の量子的世界として、ハルカ達の現代時空を観測していたはずが、そこで自分達の過去の幻影の情愛をみると、手もなくそちらを選択してしまった。自らも観測対象に入り込むことで、見ている自分が見られている自分に影響を及ぼしてフィードバック系にとりこまれてしまったということでしょうかねえ。


函館上空に出現する、三体のヒンズー教的オブジェクトは、いいな。やっと、見たい絵が出てきたカンジ。ハルカはシリーズ初の攻撃的意図をもって竜のトルクを発動させて3体を追い払いました。
ノエイン「十分に、機は熟しているではないか・・・」


◇以下メモ。
・自分の子供の頃の写真を、わー、かわいー、とかいって、平静な気持ちで見られるヒトの気持ちがわからないな。


コサギに見向きもされず、ノエインにまで役立たずと言われて捨てられるクイナが可哀想。
「また裏切られたか。可哀想な奴。おまえの運命はどうしようもなく不幸だ。哀れだよ。クイナ。」


・メガネのミホ、面白いキャラでいいな。
「金持ちは、古いモノなんかすてちゃうわよ。新しいモノかっちゃうんだからあ。かねもちがいつまでも大事に持っているのはゲンナマだけよお。いざというときは現金が一番よお」
とか、ヒンズー遊撃艇を目撃して髪の毛を持ってワタワタするところとか。


・クイナのシャングラ擁護の言い分。
「なぜわからない。今の全ての時空は生きるモノ達に苦しみを与えるだけなのだ。」
「自分の過去を思い出してみろ。すべてが不幸の暗闇の中だったはずだ。」
「シャングリラはそのゆがみをただそうとしているんだ。シャングリラは全ての苦悩から開放してくれる。」・・・・・・・って、西方浄土ですかい。


・竜のトルクについての復習と、ラクリマ時空界にとっての現代時空の解説・・・・あー、もー、なんだかわかんないっす。
「竜のトルクは、高密度レイズ素粒子のコードネームなんだ。僕たちの時空は消滅しかけている。シャングリラと僕たちが呼んでいる時空との接触がその原因なんだけど、(竜のトルクを求めるのは)それを防ぐ為なんだ。」


「(竜のトルクは)、僕たちの世界の量子コンピュータがその座標を予測し、僕たち量子化した人間が、そのシミュレーションされた時空でその存在を観測し確定させた。」
「その竜のトルクを一番始めに見つけたのが闘いの中、偶然、時空の狭間に飛ばされたカラスだったんだけどね。」


「僕たちにとってこの世界は、量子コンピュータが計算した座標でしかなく、虚数の世界のはずだった。この空も大地も僕たちにはただの幻。竜のトルクだって・・・でも。」


・内田女史応えて曰く
「あなた達はその虚数の世界に迷い込んだとたんこの世界を認識してしまった。ハルカちゃんも12歳の少女の姿で・・・」


ラクリマ時空界と現代時空の相互干渉について。
内田「あなた達の世界は可能性の一つでしかない未来だけど。その未来になる原因がいまこの世界で起こりつつあるとしたら。」
トビ「ちょっとまってよ内田さん。内田さんから見た未来は、虚数で表される世界。その未来が、この現実であるこの世界から影響されることはないはずだよ」
内田「でもね、いま、マジックサークルプロジェクトで、あなた達の言うレイズ素粒子を人工的に作ろうという実験をはじめようとしているのよ。」
トビ「まずいな。シャングリラが時空を消すことによって因果律の侵犯が現実化しているんだ。」
内田「この世界が未来に影響されはじめている・・・」


ヒンズー教的オブジェクトについて。
トビ「僕たちはアレをシャングリラの遊撃艇と呼んでいる。あれは、時空をシャングリラと重ね合わせる為の兵器なんだよ。」
トビはなんでもしっているなあ。