■エウレカセブン46プラネットロックs大野木寛c菱田正和d佐藤育郎g柴田淳内田信也土岐義芸Mg大塚舞

デューイ大佐のコーラリアン殲滅の作戦が極みに達したことが描写され、全てが最終回へ向けて走り出した回。


前回、左手の自傷キズで発熱して倒れたレントンを看病するエウレカと子供達。
エウレカの左腕が、のっぺりミドリになり、蝶?の羽が生えてきたりの変貌があったり、メーテルの、母の喪失への怯えのエピソードがあったものの、前回のような波乱の感情の衝突があるでもなく、ありのままでレントンに受け入れられ、「ママ」としての被保護者に対する自覚もあって、エウレカはすっかり安定しております。


レントンが高熱にうなされて暴れるのを押さえつけた後で、レントンどうなっちゃうの、と、真情の涙を流した後で、蝶?の羽の変貌は訪れているので、モノのカタチを規定するのは心だという、スカブコーラル様の意図なんでしょうか。化け物に変わらなくてヨカッタ。(化け物になる展開の方が面白かったといゆー、ワタクシの黒いココロ・・・。)


キモチ悪いデキモノが出来たエウレカを、レントンは全く意に返さず、エウレカのココロだけをみていたので、エウレカもそれに応えて安定したきれいなココロ、恋情を深め、それが外見にフィードバックされた・・・・という脚本の様な気がする。
レントンがキモチわるいと想い、エウレカを拒否すれば、きっとエウレカ、化け物になっちゃったんだろうなと。


そして、脚本的には、これがスカブコーラル様の「試し」だったんじゃないでしょうか。二人は、スカブコーラル様のお目にかない、本体へ招き入れられる・・・・・という展開?


◇以下メモ。
・しかし、これを「キレイ」と言わなければ話がまとまらないとは思うけど、やっぱ色合いがキモチ悪いし、蝶っぽくなっても、発光するできモノとしか呼べない。
レントンは、目の前に見えるものを見ているとおりに表現していない。恋は盲目ってことなのかもしれないけどさ。
この捻くれた話だったら、目の前のモノをキモチ悪ければはっきりそういった上で、だけど、エウレカエウレカさ、見たいな広げ方をしたいかも。でも、これに、説得力をつけるのが難しいな。だったら触れない方がいいか。


エウレカに抱きついていたメーテルが「・・・・だって、昔ね、暖かくて、いいにおいに包まれていたの。それが急につめたくなっちゃったの。」と保護者が奪われる不安に泣いたりしています。一瞬自分が殺したことを思いだし怯むエウレカ。しかし、子供達はママはママだ!といって、抱きすがるのでした。



・デューイ大佐は、「世界の屋根」テンシャン山脈に、スカブコーラルのコア「指令クラスター」を発見し、1万年前の巨大な移民船を軌道エレベータの遙か上空から降下させ、コアにぶつける作戦のようです。作戦名「オペレーション・ネノカタス」
「移民宇宙船キボートスより信号受信。オラトリオナンバー8、及ぶグスタフ4機の制御権が本艦に委譲されました。」
・夕日の中、降下してきた巨大構造物を、目視する状況はとっても素敵だ。


・ユルゲンス艦の乗務員に、仲間の仇と、ぶん殴れるホランド。たくさん殺しているし、ちゃんと物語でケアしてくれてヨカッタ。
「仇の感情は脇に置いておいて、世界を護る為に戦っているホランドの覚悟を見てよ!」とのタルホ姉さんの演説で、仲裁されるんですが、ここは、感情世界では、きれい事じゃすまないところで、被害者としては、納得が腑に落ちにくい状況。それに深入りするとまとまらなくなるし、定型に落ちるしかない難しい場面。
脚本か、演出のヒトは、それを回避するために、タルホが、弱ったホランドの髪の毛をひっつかんで、ホランドを振り回しながら演説するという状況を作りました。これは上手いかも。


・ユルゲンス艦長の言動が、なんか違和感。この人、こんな発言しないよな〜という発言が多かった。
「軍艦はな、本来赤い血潮で濡れているモノなんだ。」とかいって、軍艦を赤くぬらせたり。


・ドミニクは、アネモネを想って、パンツ一丁で自室でぼーっとしていますよ。どうなんでしょう。


・全ての軍船がスカブコーラルのコア「指令クラスター」のいる場所「テンシャン山脈」へ集結。其れを察知した、ゲッコーステイツと、ユルゲンス艦長は、最後の闘いへたった二隻で出撃するのでした。