■ノエイン もうひとりの君へ16クリカエシs&c赤根和樹d榎本守g_岸田隆宏仁保知行りょーちも

今までの話数からかなりの場面を持ってきている総集編的部分をもちながら、あんまり総集編に見えない技の回。(作画監督がいないのは、新作部分が少ないからでしょうか。)
これはきっと、再録している場面が動き的に優れている所が多く、さらに新作部分も、力作だったことが大きいと思いました。(このシリーズ、そもそも、どの場面とっても、動きの地力がすごくて、それが集まって提示されたら退屈しようがない。)
また、過去の場面を単にもってきているだけじゃなく、街角で、ハルカとユウにカラスが肉迫してくるはずだった場面とか、幽霊が怖くてみんなで逃げるシーンとか、墓場でユウがカッターナイフを持ってカラスに対峙するはずだった場面とか、いままでのエピソードと画面と流れを微妙に変えて、一部新作して演出しているこの話の特性もある。


あと、カラスの、このハルカの世界に落ちてきた回想が挿入され、ハルカの日常からシャングリラのヒンズー教的オブジェクトまで、一気貫通するという、垂直的な絵作りが決まったかも。


◇以下メモ。
・話。ノエインにさらわれたハルカは、竜のトルクが発現して、今までの話数で経験してきた過去の、別系統に無意識に逃げ込むのでした。
その、別の系統の過去の中でようやくハルカを見つけたノエインは、ハルカの竜のトルクの発動で、「これは・・・時空がゆがむのか・・・」と言い残してあっさりきえていきましたとさ。


・冒頭、地下でウロボロスの消滅を見て、アトリ。「シャングリラの侵蝕がひどくなっているんだ。このままだと、この時空にも因果律の侵犯が起こるかもしれない」「もう起こり始めているかも。」
それを受けて内田さんが解説「原因と結果が逆転するってこと」「過去が未来からの影響をうけるってことよ。」
地味な場面だけど、この場面、じれったがる、刑事のおっさんの動きとかが印象にのこる。


・ごうつくばりのIT企業の社長篠原さんは、2500億円の実験船にのり函館までやって来てます。すでにプロジェクトから抜けている黛博士をアフターケアしろと脅迫。
「いまのままだとシータ素粒子をまき散らすだけになる」「キミはこの地域を崩壊させる気なのか」という、黛博士の忠告に耳を貸さず
「なあ、博士、一緒に見ようよ。時間と空間を超越した世界ってやつをさ。」なんて言ってますぜ。


・墓場で、元エピソードでの、カラスではなく、ノエインと対峙するハルカとユウ
ユウ「おまえ誰だよ」
ノエイン「知りたいのか・・知りたいのか・・・わたしは、おまえ。」・・・・って言ってますが。これはユウに対して言った言葉かな?