■ノエイン もうひとりの君へ14キオクs北嶋博明c須永司d柳瀬雄之d助手酒井恵g青木真理子g監修山崎秀樹関口雅浩サテライト

今回のお話は、ハルカの母と父の、離婚直前のエピソードを使って、実行され記憶された過去はもう変えようがないという、この世界の設定が再確認されます。
竜のトルクの発動で、二人の関係が永遠に離れていく地点に居合わせるハルカは何度も何度も、思い通りの結末を無意識に追い求めて、違う時空を飛び移っているってカンジでしょうか。ハルカの見ているのはあったかもしれない可能性のあまたの断片。
結局、「時の放浪者」の説明を受けて、結婚する前の二人が初めてであった瞬間に居合わせ、二人の幸福な笑顔を見たハルカは、むしろ積極的に、それでいいじゃないと思うのです。「それでいいんだよね。仲よかったんだよね、ふたり」ハルカは前向きで素直で、イイですね。


あと、時空の混信の小道具として、古ぼけた戦前の電話が使われるんですが、これがいい。
雑音が混じる中、とおい、遠い、微かな声が、発信する側も誰かに伝わるかどうか分からないメッセージを発信する・・・・・あー、この状況大好き。
「もしもし、聞こえますか・・どこかの時空のわたしきこえてますか・・・あたしは元気ですか・・・ちょっとだけ独り言聞いてください・・大好きなユウが悲しんでいるときは助けて上げてください・・あたしには・・・・・」



◇以下メモ。
・ハルカの父親、黛博士初登場。
・うー、アトリとトビが、ハルカの家に下宿したりと、仲良しごっこを始めてしまったよ・・・・
・トビが「予想以上に時空が不安定になっているね」「ラクリマにシャングリラが介入を始める前にそっくりだよ」と述べているので、シャングリラ、そして、もうひとりの私というタイトルをみると、ハルカの関係者っぽいノエインさんが、物語の緊張を作ってくれるのでしょうか。
・現実パートの函館に、シャングリラの出現した場面あり。


・ユウ、相変わらず、カラスに嫉妬して、不機嫌で進歩がないなあ。
・アトリは、すっかり聖人みたいになっちゃった。散歩を楽しみにしたりして。


・現実パートでの、父親とハルカの素直な対話がなんか私には、居心地がわるいデス。