■エウレカセブン41アクペリエンス3s野村祐一c坂本郷d原口浩g真庭秀明g補佐上石恵美

ボダラ宮の地下に眠る巨大な桃みたいな蓮の蕾状のサクヤ様の実体。そして、その思考空間に招かれるエウレカと、その周りで待つノルブとレントン
エウレカは、サクヤ様に、ノルブの昔話を聞かされるのでした・・・・


なんというかどう反応していいか困リマスね。この巨大な蕾の中に、サクヤ様の実体がいるのかと思ったらどうやら違うみたいで、サクヤ様はもはや人ではなく、「グレートウォール」をノルブと共に越え損ねた結果、ノルブとの初めての思い出である、蓮の蕾と化してしまったみたいです。・・・なんだか、笑っちゃいたいんだけど、大まじめでやっているのでちょっとはばかられるかな。


蕾の中に招かれたエウレカは、書物が整然とならぶ、図書館のイメージの中のサクヤと邂逅します。
これは、19話「アクペリエンス2」での
「早く本を探さなくちゃ。日が暮れてしまう、バスがいってしまう。夜になると私が溶けてしまう。早く本をさがさなきゃ・・・・・」という、シークエンスに照応するものですね。サクヤのイメージというよりも、エウレカのイメージが反映された空間。
(この19話は、このシークエンスと、薬中の真に迫った演出と、とげとげしい雰囲気で非常に印象に残るいい話だったな〜。エウレカが生物都市みたいにスカブに取り込まれそうになったのもこの回でした。)
19話では、エウレカは、脈絡ナイ焦りと、どこまでもいつまでもつづく気がする恐怖に襲われて走り続け、そして、白紙の本のような自分を自覚したとき、スカブの構造物に取り込まれて故郷に帰ろうとしてしまいました。
しかし、今回41話では、サクヤと自然体で、レントンが好きだという話を非常に素直に述べて、白紙の本にはハートマークを書いたりします。エウレカの白紙の心には、恋という人間の感情が描かれるようになった。まあ、そういう脚本です。
「もうすぐバスが出る時間。じゃあね、エウレカ。」


◇以下メモ。
・サクヤは、40年前、聖者様として、ボダラ宮にかしずかれて生きていました。そこに、新たなお付きとして付いた若き日のノルブ。
・最初は言葉すらかけてはならぬというしきたりだったのをノルブがうっかり破って以来、「サクヤ様は決して他の人間に笑みをみせなかった。彼女の笑顔はオレだけのものだった」
・蓮の花を食べそうになったサクヤ様に、「いけません。それは池の蓮でございます。」と述べたのが馴れ初め。


・他のものには秘密の関係をのぞき見た、高僧たちによって、ノルブは高僧として祭り上げられ、グレートウォールを越える使命が課せられる。
・しかし、失敗。ナゼ失敗したかは語られていませんね。
・そもそも、グレートウォールに挑むってことはどういう事なのかがよくわからん。二人がキスして二人を中心に広がる光の爆発的拡大。
そして、ふたりはトンネル空間に流されて、サクヤは構成物質が分解して消えていきました。ノルブは思わず、サクヤの体内にあったコンパクドライブをつかむ。それが今ノルブの胸にあるコンパクドライブ。
そして、意識を戻したノルブが見たのは巨大な蓮の花の蕾・・・・・。


エウレカは、ようやく、サクヤの力で眉毛と髪の毛が戻りました。ヨカッタね。


・結界が消滅したボダラ宮に降り注ぐ軍のミサイル。軍の船が急速接近中であるが、ホランドは、レントンエウレカが戻るまで死守すると決死の覚悟。「俺たちは血反吐を吐いても生き残らなければならないんだ。」