■舞-乙HIME12仮面舞踏かい?s吉野弘幸c須永司d長井龍雪g山元浩星野真澄

小説を言う表現だけど、リーダビリティー高いです。なんだか、もうサクサク先に進めるし、先が知りたいと思えてくる。前作もそうだったけど、脚本が上手いです。これだけの登場人物を抱えながら、ちゃんと描き分けて、見せ場を作って、本筋を進めて、脇筋と伏線を忍ばせる。
吉野さんには、こういうワタクシの守備範囲ぎりぎり(学園ものとか、萌え作品とかまで踏み込む覚悟??固まってませんの)の際どい作品だけではなく、もうすこし普通よりで作品を作って欲しいなあ。


さて、話は、失踪したマシロさまの代わりに、アリカが代理姫様を務める楽しいお話と、ジパングの王子様と知らずに街で出会ったタクミくんと一日遊ぶマシロさまのお話。
さりげなく、前作の主人公舞さんの噂が語られたりします。
舞さん、タクミくんは、ジパングという国の支配層で、タクミ王子さまは、ナツキ学園長に、今回の動乱の気配の中での中立を宣言するのでした。


◇以下メモ。
・このマシロさまの国は、侍従とかの層が薄すぎ。ガルデローベ学園と国家運営が一体化しているようにも見えるし、どういう国家体制なのかな。ナツキ学園長が、国家を代表して、タクミ王子と話をしていたり。


・舞さんは、槐の紅玉?と呼ばれる伝説の存在で、タクミ王子によると「恋と夢に引き裂かれた。強い人だと皆思っていたのに・・」どうにかなってしまったようです。本編で初めて、舞さんの写真が出てきて、ナツキ学園長が、懐旧と共に、複雑な思いを巡らしている模様。