■舞-乙HIME11HAPPY☆BIRTHDAYs吉野弘幸c竹内浩志d太田雅彦g森下博光

マシロさま、ニナ、アリカが同じ誕生日で、それを巡る、ニナの葛藤の話。あっけらかんとしている葛藤のないアリカが話のベースラインとして常にあって、そこに盛り込まれるニナの葛藤が非常に引き立つ構造。


アリカが実は、「蒼天の星玉」を持つ、ウォン少佐が探している人物でないかと見当をつけているニナちゃんが、自分の誕生日は所詮それのお下がりではないかと気に病むのでした。
そんな話に、ニナが心酔しているお父様、ウォン少佐に小さい頃にもらい受けた思い出の時計を、自分の子供の頃と同じ境遇の子供にとられて、追跡する話がからみます。


◇以下メモ。
・前回の100キロサバイバルは、再試験で一人でクリアしたという獣の絵が。
・ニナの、寄る辺のない道ばたの孤児だった頃の心情を、時計を盗んだ少年に重ねていて、しかし、彼に、決して言ってはならないことを言ってしまう、ニナについての脚本が効果的。


・本筋の一方で、今後の展開にむけた布石を着々と付置するのでした。
・マシロ様と見合いするために、ジパングの王様がやって来て、それが前作の忍者もどきの晶だったりするのは、この人は女ってことですか。
・また、見合いがイヤで逃げ出したマシロさまが、ネコが落ちてきて気絶しているのを助けて横町に引きずり込んだのは、舞ねえちゃんの弟のタクミ君。


・前回のアスワド一派について、ナツキ氏が、シズル氏相手にいつもの通り思わせぶりに言ってます。
「あの力、体内インプラントナノマシンの力をあそこまで解析していたとは」
「闇雲に力を求めた先には滅びの道しかないのがナゼ分からん。」