■蟲師_01巻&02巻_作漆原友紀

アニメーションの出来があまりに素晴らしいので、あらためて、原作マンガを読んでみました。とりあえず、一巻・二巻は、既にアニメーションシリーズにて消化されている話数が大半なので、まずはここから。
一読し、驚愕。


(1巻2巻で登場するエピソードで言うと)アニメーションシリーズのプロット、スクリプトについては、ほぼ100%マンガ原作どおり。(正確に比較した訳ではありませんが、印象に残るセリフのみならず、ちょっとした端々に至るまで、ほとんどマンガのテキストが反映されています。)コンテのカットについても、マンガのコマの構図を最大限に尊重して、切られています。


世のマンガとアニメの関係性で言うと、非常に荒削りなマンガ原作を、アニメーションでは、上手く補い洗練させて演出するということが多いように(ワタクシは)思っていたので、この、異常に完成度の高い原作の、独創的なエピソード群、セリフ使い、コマ割、構図は、驚異的でした。しかも、(1巻2巻については)これがデビューしたての頃の作品だとはとても思えない。すごい。
(ただし、1999年ごろのデビューしたての頃の作品なので、ギンコさんの絵柄だけは安定してないけど、それにしてもじじいとか、ばばあとか、オヤジの絵柄の安定は新人とは思えない。)


しかし、だからといって、アニメーションシリーズの価値が減じる訳ではないですね。(マンガというメディアの性質上)この完成度の高い原作に足りない要素、音、空間的間、関係的間、そして人物の動き、蟲の動的ビジュアル表現が加わり、もう、なんか絶賛するしかないってことになっている様子です。


アフタヌーン読んでいたりするんですが、目に止まらず、オレの目はふしあなだってことがよく分かりました。漆原さん、良く読まずにけなしたりしてすみません。もう、完敗デス。