■ノエイン もうひとりの君へ12タタカイs佐藤和治c古橋一浩d田中孝行g大久保宏松本憲生

数話に渡るタメの話のあと、ようやく物語が動いたカンジ。
フクロウ対カラスの対決。
函館どっく上空での、原画の荒々しいタッチが残っているような、デフォルメの効いた闘いがすばらしい。
倉庫内に闘いの舞台が移った後、そこに、アトリが乱入してからは、輪郭がはっきりした表情の原画とか、動きがまたいい感じ。アトリの胴体が伸びたりの、メタモルフォーゼとか。


物語的には、アトリをフクロウとカラスで時空の彼方にふっとばし、二人が和解しようとしたところに・・・・・・現れる仮面の存在ノエイン
「ハルカ、君に伝えたいことがある。未来は、未来はね、変わらないんだよ」
そして、ノエインに後ろから抱きすくめられたフクロウは崩壊するのでした。この崩壊の描写が、ブロック状になり手の上にアタマが落ちてくるようなビジュアルで、上手いと思いマシタ。
カラスも虫の息。
函館山の頂上から、アイとイサムとミホは、青い粒子が空へ登るのを目撃します。アイはなぜか涙が出て止まらないのでした。イサムは、ありうる未来の自分が消えたのに反応なさすぎ。


◇以下メモ。
・原画にうつのみや理さんがおりますね。どこだかわからないけど。
・函館の煉瓦倉庫街で、龍のトルクが発動し、音と映像の洪水が押し寄せてきてしゃがみ込むハルカ。街灯を中心にぐるぐるまわる世界はいい感じ。
・そして、ハルカは、選ばなかった幻の時空をみるのでした。母親を選ばず、東京で父と一緒に暮らす様子、ユウと一緒に家出をする様子。
その後、時の放浪者につげられます「君だけに時空を見る力がある。君が見ることで、それは確定し現実になる・・・」
・・・・・・???過去については、選ばなかった状況を見ているだけで、変えられるのは未来の状況という解釈でいいのかな。